Jubilee-Jaejoong-1 (ページ5)

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導きページ5

背を向けて歩き出すと何だ不思議な気持ちになる。

書店、カフェ、レストラン

コンビニ、クリニック、レコードショップ

どれも"いつも"と変わらないのに
私にとっては違う景色に見えるの。

だって、この道は初めて歩くから。

【いつも】

その言葉には、彼の存在が含まれてる。
流れる時間の中には"いつも"彼がいたから。

今日は何のご飯にしよう。

今日は何時に帰ってくるかな。

もうそんな事も考えなくていいんだね。

『寄り道しちゃおうかな。』

書店に立ち寄り好きな本を好きなだけ
カウンターへ。

今までは読む時間も無かったから。
これからは"自分の時間が持てる"

それって素敵な事でしょう？

大丈夫。

私はひとりでも大丈夫。

本の重みとこれからの
将来に対する重圧が比例してるな。なんて

少し笑えてきたりする。

大丈夫、大丈夫。

心の中で唱えながら、また別の店へ向かった。

何かに導かれるように。