激痛 ページ37
真っ白な天井には、太陽の光が揺らめいている。
ここ・・・・どこ。
『・・・ぐっ』
意識が鮮明になるにつれて、酷い頭痛が襲って来る。
「あっ起きた？」
『・・・・え、、、、ジェジュン・・・さん』
「大丈夫？ごめんね、勝手に連れて来ちゃって」
『連れて・・・・来て』
「そう。置いて帰れないし、あそこに居ても迷惑かけるだろうし。笑」
ズキズキズキ・・・
『痛い・・・うゔ』
「二日酔い。笑」
『すいません、一体何が起こってるんですか？』
「説明したらもっと頭痛くなりそうだけど？」
『ゔゔっ』
「取り敢えず歩ける？」
『はい・・・すいません』
目の前には、ジェジュンさん。
それに、ベッドから立ち上がると
床に転がって寝ているジュンスさんがいる。
え、大丈夫？
「あーこれいつもだから。笑」
『・・・・・』
「力尽きて果てた結果。笑」
『そ、そうなんですか』
壁に伝いながら、リビングへ。
やけに廊下が長く感じるのは気のせい？
ジェジュンさんが扉を開けて、手招きする。
『ゔぅっ』
「ほら、ここ座って。笑」
「これと、これとこれ飲めば治るから。はい、お水」
『ありがとうございます・・』
「それ常温だからね」
『はいっ』
「ふはっ、子どもみたい」
『・・・・』
「ごめんごめん、それより仕事は大丈夫なの？今日は休み？」
『・・・仕事ならこんな事には』
「なってないよね。笑」
ズキズキと痛む。
私の中で何かが痛むんだ。
"まるで、あの頃を彷彿させるような時間"
"彼と過ごした何気ない日常"
でも、目の前にいるのは
ジェジュンさん。
『・・・・・ごめんなさいっ』
「どうしたの？？」
"私ってこんな弱かったのかな。"
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作者名：fany | 作成日時：2018年9月3日 8時
