episode 44xY ページ44
実家に向かう途中、電車に揺られながら
色んな事を考えた。
これまでのこと、これからのこと。
そして、ジヨンさんの存在。
少しずつ彼の存在が大きくなって
自分でも怖くなる。
私が求める言葉を与えてくれる。
私が求める優しさを感じる。
自分でこれから生きてく為には
色んな意味で整理しなくちゃならない。
実家に戻れば、お母さんがいるかもしれない。
避けては通れない道だと思う。
だけど、このままジヨンさんを
ずっと頼るわけにいかないから
無い頭で考えて行動に踏み切った。
実家に行く。そうジヨンさんに伝えると険しい顔をした。
何て言葉を返せばいいか分からなくて
そのままジヨンさんを見送った。
気付けば見慣れた道を通り過ぎ実家の前へ。
ポストを覗けば
『あっ・・・入ってる』
変わらず鍵が入ってた。
あの人は変わらない毎日を過ごしてる。
私がいなくても・・・
扉を開けると人の気配はなく家の中もあの日のまま。
テーブルの上には、私の身分証と財布
そして私宛の手紙が置かれていた。
"Aへ、必要な物は置いておいたから
持って行きなさい。"
一体お母さんはいつこの手紙を書いたのだろう。
怒りや悲しみさえ生まれない。
"さようなら"
その4文字はどこにも書いてないのに
そう言われてる気がした。
ここには戻らない。
自分のためにも
お母さんのためにも。
さようなら。
今までの私。
振り向かない。
もう迷わない。
ジヨンさん・・・・
あなたの存在が私を強くしてくれた。
涙が出ないのは
あなたの顔が浮かんだから。
私にとって"今"が大切。
それだけが答えだよ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 181人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「K-POP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆめみ(プロフ) - うっますます続きが気になってきた… (2018年4月17日 15時) (
レス) id: 3fc3098fb4 (このIDを非表示/違反報告)
fany(プロフ) - ゆめみさん» コメントありがとうございます！更新お待ちください^_^ (2018年4月17日 7時) (レス) id: 194b6fc1a4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめみ(プロフ) - 毎日この小説を読むのが日課です笑これからも更新待ってますね！ (2018年4月17日 7時) (レス) id: 3fc3098fb4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめみ(プロフ) - とても面白いです！これからも更新を待っていますね！ (2018年4月15日 6時) (レス) id: 3fc3098fb4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：fany | 作成日時：2018年3月31日 19時
