☆57 ページ9
《あんまり片付いてないし、家具もほとんどないけど・・・》
扉を開くと、あの香りが広がる。
”俺の好きな香り”
「お邪魔します」
《どうぞ〜》
「ありがとう」
《ごめんね、ソファとかないの。だからその》
「クッション？」
《そう、人をダメにするクッション》
「なにそれ。笑」
《そこから動けなくなるから》
「ネーミングセンス！笑」
《私が付けたんじゃないからね。笑》
「笑」
《コーヒーいる？》
「ううん、大丈夫。」
《うーん、取り敢えずいれるね。笑》
「わかった。ありがとう」
彼女がキッチンに消えていき
部屋を見渡す。
言葉通り家具も少なく、部屋の大きさにしては殺風景。
どうやら、シンプルが好きなのか
ほとんど白で統一されていて
とても清潔感溢れる部屋だった。
「俺らの家とは大違いだな」
《ん？なんか言った？》
「いや、綺麗だなぁって」
《そう？何もないだけだよ。》
「自分で決めたの？この家」
《ううん、内覧もしてないし。会社が用意してくれたから》
「そうなんだそれはまた大変」
《それがね、私以外と適当なの。だから助かった。笑》
「そうは見えない。笑」
《住めば都って言うでしょ？》
「住めば都？」
《あーチャニョルには分からないか。笑》
「んー。わかる。笑」
《嘘つき》
その言葉に、今自分がここは何をしに来たかを思い出させてくれた。
俺は彼女に嘘をついた。
その事が気掛かりでそして心苦しくて
キッパリ、ソウンちゃんとの誤解を解かなければならない。
これ以上、彼女に嘘はつきたくない。
ありのままを見て欲しい。
「A・・・・ごめん」
その言葉に、彼女の顔色が変わったのが分かった。
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清江(プロフ) - 更新待ってます(^-^) (2019年11月6日 15時) (
レス) id: a29293fadb (このIDを非表示/違反報告)
ARMYです！ - 続き楽しみにしてます！ (2019年1月14日 2時) (レス) id: 33f7dece84 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：fany | 作成日時：2017年7月26日 8時
