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電話口から聞こえたのは
彼の特徴ある声だった。
どうやら、私と違って余裕があるみたい。
落ち着いたトーンで話すチャニョルは
私の家から徒歩10分圏内の場所にいた。
その事だけで、パニックだよ正直。
電話を切り彼が待つカフェに行くと
窓際のカウンターで外を眺める彼がいた。
息を整えて、彼の名前を呼ぼうとしたけれど
私には呼べなかった。
だって、あなたはチャニョルだから。
無言のまま近づくと、瞳を大きくさせてそして微笑んだ。
「ごめん、こんなとこまで来て」
《びっくりしたよ。本当・・・誰に聞いたの？》
「あ、今日店行ったんだ・・・」
《店長ね？》
「そうそう。どうしようかと思ったんだけど気付いたらタクシー乗り込んでて」
バツが悪そうに話す彼を見てると
怒る気にもなれないし
私には怒る理由もない。
だって、心の中では彼に会えた事を
喜んでいる私がいるから。
《もうちょっと座る場所考えなきゃ》
「そう？案外バレないよ俺」
《身長でバレそう》
「それを言うなら座高でしょ？」
《座高？笑》
「はは、やっと笑ってくれた」
《え？》
「俺がここに来た事・・・心配というか気が引けるんだろ？」
《・・・》
「そんな心配しなくていいから」
《うん》
「俺がどこで誰と会おうが、それは自由。ただちゃんとした理由がなきゃダメだけど」
《理由・・・あるの？》
「もちろん・・・・Aと会って話したかったから」
《理由になる？そんな事で》
「俺にとって大切な事だよ？」
”来てくれてありがとう”と彼は微笑んだ。
期待・・・・してしまう。
彼が笑うと、私は動けなくなってしまう。
私に向けられた視線が
とても優しくて、そしてあたたかい
嘘のない言葉だと信じさせてくれるから。
《ここじゃなんだから、ウチくる？》
だからこそ、私も応えてしまう。
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清江(プロフ) - 更新待ってます(^-^) (2019年11月6日 15時) (
レス) id: a29293fadb (このIDを非表示/違反報告)
ARMYです！ - 続き楽しみにしてます！ (2019年1月14日 2時) (レス) id: 33f7dece84 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：fany | 作成日時：2017年7月26日 8時
