犬とベイビー2 (ページ25)

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「どうなってるの？？？」

「えーーーと、私も何が何だか」

「欠勤連絡来て、店来たらこれ。」

「て、店長落ち着いてください。汗」

「落ち着けないわよ。昨日Aと一緒だったんでしょ？」

「そうですけど、何にも言ってなかったです」

「そりゃそうよね。こんな物残して。」

”退職願”

「連絡つかないし・・・どうなってるの、ホント」

「私、終わったら家行って来ます」

「お願いできる？」

「もちろんです。」

そう言うと、少し顔を曇らすウリ。

「ねぇ、何か思い当たる節があるんじゃないの？」

「え？」

「私に隠し事だなんて、許さない」

「あの、私の見間違いかもしれないんですけど休憩から帰って来るときにバンが停まってたんです。で、乗ってたのがあの・・・」

「もしかして、あのビッチ？」

「ビッチって」

「そんなの、あの子しかいないじゃない」

「ビッチって店長、若いですね」

「そんな事どうだっていいのよ。」

「あっすいません。当の本人は見てないんですけどマネージャーを見かけて」

「それね。それしかないわ。どうせまた喧嘩売りに来たのよ。」

「喧嘩って」

「まあ、色々ね」

「それより、あの子の家には私が行くから今日代わってくれない？」

「あっはい。それは大丈夫です」

「辞められちゃあ困る子だからね。私が説得しに行くわ。」

「さすが店長～～」

「・・・・睨」

「仕事しまーす。汗」

彼女の”思い”を手に、私は車を走らせた。

きっと、泣いてるんじゃないかってね。

だけど、泣かないで。

あなたは間違ってなんかないんだから。