犬とベイビー2 (ページ22)

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収録が終わり楽屋へ戻ろうとすると

聞き覚えのある声がどこからか聞こえて来た。

オッパ達だ・・・・・

”まだ連絡来てないの？”

”お前やっぱり無理なんじゃない？”

”どーしてそんな事言うかね”

”Aは奥手だから”

”お前に何が分かるんだよ。笑”

間違いなく、オッパ達の声。

そして、私が聞きたくない人物の名前まで聞こえた。

バカじゃないの？

こんな所で、あの女の名前を出すなんて

たまたま、通り掛かったかの様に

挨拶をするとオッパ達の顔色が変わった。

聞かれてた？とでも言いたげな
ベクオッパとチャニョルオッパ。

私は平然を装いいつもの通り
挨拶と軽い会話をして通り過ぎた。

あの女・・・忠告したのに・・・

まだオッパ達をつけ回すなんて

許せない。

そんな感情はオッパ達の前じゃ出さない。

だって、私は負ける気がしないから。

オッパ達の考えてる事なんて

たかが知れてる。

それに、あの女・・・・

あの女がオッパ達を唆かしてるとしか思えない。

たまたまなんて言葉は通用しないの。

私にはね。

「オッパ、車回して」

「どこ行くんだ？」

「いつもの店よ、プレゼント買いに行くの」

「誰にだ」

「やだ、オンニよオンニ～」

「そうか、なら回しておくよ」

私に喧嘩売るなんて良い度胸してる。

そこらへんの女とは違う

私を甘く見ないでと、再度忠告しに行く事を決めた。