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「で？どうしたの。なにがあった？」
《すいません、無茶振りして》
「それはいいから。A・・・あんたが泣いてる理由を聞いてるの。」
《店長は、お店を愛してますよね？》
「え？」
《ここの商品に自信を持ってますよね？》
「勿論よ。言わなくても分かるでしょ」
《私だってそう・・・喜んでくれてると思ってた》
「話が読めないわ、分かるように言ってよ」
《利用してる。あの人・・・好きでもないのに、買ってすぐゴミ箱に捨てるなんて》
「あんた・・・・そんな事で？」
《そんな事って・・・私にとってショックなんですけど》
「ごめんごめん、そこまでAがお店を思ってくれてる事は店長としてすごく嬉しいの」
「だけど、私からすれば怒りしかないのよ」
《怒りですか？》
「えぇ、それをわざわざあんたに言ったことが。」
《・・・・》
「相手がAだから、そんな事言ったのよ。わざとね。」
《・・・・なにもしてないのに》
「あの、チャニョルって子に早急に話しなさい。」
《どうしてですか？》
「あの子は、チャニョルが好きなのよ。だからあんたを攻撃するの」
《・・・》
「嫉妬よね。ハッキリ言って」
《嫉妬される覚えもないのにですか？》
「鈍いっ！笑」
《笑わないでくださいよ！私真剣なんですから》
「兎に角、チャニョルに連絡する事！わかった？」
あぁ、近頃の若いモンは面倒臭い！！
なんて言いながらバタバタファイル整理をする店長。
て言うか、店長までチャニョルって呼んでるよ・・・
こんなどーでも良い事はすぐ目に付くのに
人の感情を読み取る事は、苦手。
顔が見えないこんな機械に頼る事ほど
嫌なものはない。
かと言って、会いに行く事も出来ない。
そもそも、何を話せというの？
ソウンさんが抱いているモノ・・・
真実味がない。
と、言うより受け入れる事が出来ないだけ？
分からない・・・分からないよ。
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作者名：fany | 作成日時：2015年12月11日 21時
