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彼女の視線。
それは2人に向けられていた。
「ね、Aさん、あの子よく来るの？」
《あっソウンさんですか？》
「そうそう」
《えぇ、良く来てくださいますよ》
「最後に来たのは？」
《ど、どうしてそんな事聞くんですか？》
「なんとなくだよ。さっき俺らが来た時すっごい驚いた顔したでしょ？笑」
《それは・・・》
「もしかして・・・今日来たの？」
その言葉に、彼女の瞳が揺れる。
間違いない俺らがここを来る前に
あの子はここに来たんだ。
”Aさんに会いに・・・”
《あの・・・ベクヒョンさん》
「ベクでいいよ？」
《でもっ》
「いいから、俺を接客してるみたいに話して」
《何をですか？》
「今日あの子が来て何を言ったのか」
《・・・・》
「ちゃんと話してくれる？Aさん誤解してるみたいだから」
《私が誤解？》
「うん、俺の考えが正しければ・・・・チャニョルとあの子が付き合ってると思ってるでしょ？笑」
目を大きくして、俺を見つめる彼女。
こりゃ当たってるな。と確信
「もしそー思ってるなら勘違いだよ。あいつはあの子と付き合ってない」
《でも、ここに来た時も・・・プレゼント》
「それは、マネージャーの奥さんに」
《じゃあっ》
「Aさん、ちゃんとチャニョルの口から聞いてあげてくれる？」
《・・・・》
「ここんとこ、連絡取り合ってなかったんでしょ？」
《どうして》
「あいつねー良く言ってた。笑」
《・・・・恥ずかしい》
「ね？大丈夫だから。俺の事は信じて」
「あの子・・・正直何考えてるか分かんないから」
”気を付けて”
《分かりました》
「これ、俺の連絡先・・・何かあったら連絡する事。わかった？」
《貰えませんよ》
「そう言わないの。力になるから」
《ありがとう》
「あっそれと、Aって呼んでいい？」
《あっ、えっと・・・お店以外なら》
「よし、じゃあ今度飯行こう。笑」
《・・・・なんですかそれ。笑》
「なんだろね。笑」
その言葉に、クスクス笑う彼女。
あーこれは、確かにあいつのタイプだな。
誠実で、真っ直ぐで
綺麗に笑う人。
俺も好きになりそーーーー。なんてね。笑
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作者名：fany | 作成日時：2015年12月11日 21時
