犬とベイビー (ページ40)

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☆39 ページ40

あーAに会える。

頭ん中はそればかり、まあソウンちゃんと一緒ってのがあれだけど。

絶対勘違いしてるだろーし。

早くこの誤解を解かないと・・・

友達どころか、近付く事すら

出来ない気がする。汗

「おい、どこ行くんだよ」

「えっ、えーと」

「何もしかして彼女の店？」

「は？」

「だってここから近いだろ？ヒョンが言ってたぜ？」

「そんなお前鼻良かったっけ？」

「おい、犬はお前だろ。笑」

ベクは何かと勘がいい。(いや、鼻が良い)

「1人で行くの？」

「ん、まあ」

「じゃあ俺も行くわ」

「はっ、勘弁してよ」

「何で？協力するじゃん(面白そうだし)」

「や、1人じゃないんだよね」

「なに？誰」

「ソウンちゃん」

「は？お前バカじゃねぇの！？笑」

「はい？」

「ソウンちゃんってあのソウンちゃんだよね。ちょー可愛いアイドルでちょー性格悪い子。笑」

「そーなの？笑」

「お前だけだよ、年中お花畑なのわ。笑」

「どーゆー意味？」

「疑うことを知らないってこと！笑」

「なんだよそれ」

「明らかにお前狙いじゃん？こんな分かりやすいのに」

「分かりやすい？」

「彼女に会いに行く＝気があるって事じゃん？俺らそんな暇じゃないんだから」

「あーーー」

「それもソウンちゃん気付いてんだよ」

「そうなるのね」

「ますます1人で行かせらんねぇな～」

「ベクがそこまで言うなら」

「ふっ、何かあってからじゃ遅いからな」

そう言って、ベクは笑ったけれど

頭ん中でソウンちゃんに対する疑念は

納得行かなかった。

どうして。と言われても

分からないけれど

彼女の話をしたソウンちゃんに嘘は

無いような気がしたから。