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「知り合いなの？」
《店長、有名な方ですよ！》
「そうなの？これは失礼いたしました。」
「いえ、そんなそんな」
「ゆっくり見ていってくださいね」
店長は何かを感じ取ったのか
そのままバックヤードに入り店内には
私とソウンさんだけが残された。
《今日は、何かお探しですか？》
「連絡が来たでしょう？」
《へ？》
「チャニョルオッパから」
《チャニョルさんですか？》
「そうよ、ここの店の人って誰にでも連絡先を聞くのかしら」
《あの、失礼ですが仰ってる意味が》
「ふーーん、答えないんだ？オッパはあなたの連絡先を知ってるって言ってたのよ？」
《それは、チャニョルさんの自由ではないですか？》
「オッパが連絡先教えるわけないじゃない」
「あなたが無理やり聞いたんでしょ？」
《それは直接、チャニョルさんに聞いて見てください》
言葉を交わすごとに、彼女の口調は
どんどん荒くなっていく。
やっぱり、この人がチャニョルの
彼女なんだろうな。
そう感じる自分は至って冷静だ。
「あな《ソウンさんっ》」
「なに」
《ソウンさんが考えてらっしゃる事は何もございませんよ？》
《本当に》
「どうしてそう言えるの？」
《プライベートな質問ですが》
《ソウンさんと、チャニョルさん・・・付き合ってらっしゃるんですよね》
「・・・・」
《でしたら、誤解を招いた私にも非があります。申し訳ございません》
「何言ってるの・・・・・」
《ですからっ》
「あなた・・・・何も分かってないわね」
《と、言いますと》
「あぁ、目障り。モノは良いのに店員がこれじゃあ」
コンコンッ
《て、店長》
「ソウンさん・・・いえ、お客様。今日はお引き取り願えますか？」
「はぁ？」
「後日改めて、私からお客様にお詫びいたします。」
「お詫び？」
「お客様に不快な思いをさせたのなら、私の責任ですから」
《ちょ、店長・・・あの私が》
「よろしいですか？」
「ふんっ・・・・最悪な店ね」
彼女は、私を睨みつけた後
振り返る事なく店を後にした。
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作者名：fany | 作成日時：2015年12月11日 21時
