☆25 ページ26
「オッパ！」
「あっソウンちゃん」
「お疲れ様です〜〜！」
「お疲れ様ー」
ソウンちゃんの手には、見覚えのある
いや、今自分が行きたい場所の紙袋が握られていた
「良かった！ちょうどオッパに渡すものがあって！」
「え？俺に？」
「これ、分かるよね？」
そう言って、差し出されたのは
ついさっき自分が見ていた
”BABY'S”の紙袋
「わかるけど……どうして」
「オッパもあそこのお店好きなんでしょ？私もすっごい好きなの！！」
「あぁーそうなんだ」早い事切り上げてぇ
「私の好きなガーデニアの香り試して欲しくて！！」
「いいよーそんなの」どうでもいぃ〜
「どうして？？せっかく買って来たのに」
頼んでねぇし、とは言えないし
ウルウルした瞳で見つめられても全く響かない
こーいう子苦手なんだよなぁ・・・
「とにかく！！受け取ってね！！」
バサッ！！
「オッパまた連絡する〜〜！」
XM「あれ、さっきの人・・」
「こんなの貰っちゃったよ」
XM「BABY'S・・・って、え？？」
「偶然、Aの店であの子と会ったんだよね」
XM「そーなの？で？またなんでお前に？」
「分かんない」
XM「まあ確実に気はあるよね」
「気って・・そんな面倒な」
XM「貰ったら返さないとね〜〜」
「お礼って事？」
XM「当たり前だろ〜？絶対それを狙ってるって」
「はぁ・・・」
あーーー面倒くさい。
てか、ソウンちゃんとそんなに親しくないし
いきなりあんな事されても困るってのが本音
XM「まあー気をつけろー」
「気をつけろって言ったってさー」
XM「女は怖いから」
「ヒョン！！」
XM「ごめんごめん。笑」
「ったく」
XM「まあ早いとこ、”彼女”に会いに行く事だな」
「そーしたいよー今すぐにー笑」
「彼女・・・・あの女が！？」
ありえない、オッパの彼女だなんて。
そんなの
許せない
まさか、この会話をソウンちゃんに聞かれていたなんて思ってもみなかった
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作者名：fany | 作成日時：2015年12月11日 21時
