犬とベイビー (ページ18)

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★18 ページ18

「こんにちは」

《チャ「オッパっ！？笑」

「え？なんで、ソウンちゃんがいるの？」

「オッパこそどうして！？笑」

《ふふ、お知り合いなんですね。》

どーしてこーも、タイミングが悪いのか
なぜならば同じ番組のロケを梨大で行い
同じ休憩時間だからだ。

「もぅびっくりしたよ！オッパはどーしてここに？」

「それは俺のセリフだよ」
ソウンちゃんには悪いけど、君と話したい訳じゃないんだ

「オッパ～もしかして彼女出来たの？」
明らかに、悲しそうな顔

そして、さっきまで隣にいたAさんは
ラッピング作業をしていた

一人の時間を狙ってきたのに・・・

「オッパ聞いてるぅ？」

「あぁ、うん」

「え！やっぱり出来たんだ・・・」

「はい？」

噛み合わない会話をしていると
くすっとAさんが、笑った

「やだ、何あのスタッフ。」
Aさんに聞こえるか聞こえないかぐらいの声でソウンが話す

「盗み聞きよ、最低」
いや、君の方がよっぽど最低だし、マナーがなってないと思う

「ソウンちゃん待って、あのスタッフさんは俺の知り合いなの。悪く言わないでくれる？」

「知り合い？どんな？」

「それは、ソウンちゃんに関係ない」

横目でAさんが、チラチラとこちらを気にしているようだった

あぁ、気を遣わせる事しか俺は出来ないのか

prrrrr

「もしもし、迎え？分かった～出ますね」

マネージャーから電話が来たソウンちゃんは
不服そうな顔で、俺とAを見つめ店を出た

「Aさん、すいません・・なんか」

《そんな！とんでもないです。私こそ失礼な事しちゃって》

「そんな事ないですよ！ちょっとあいつは敏感になりすぎなだけです」

”あいつ”
チャニョルさんが、あいつ。と呼んだ

何故か、少し顔を歪めてしまった

「Aさん・・・？」

《あっすいません、今日はどうしたんですか？》

平日の昼13時
この時間は、店は落ち着いてる(暇なだけ)

そして、相方のスタッフが休憩中だ

「Aさんに、これ渡したくて」

《え？》

チャニョルさんが、もっていた某有名菓子店の紙袋を渡された。

「いつも、お世話になってるので」

《え！！いただけないですよ》

「へへ、差し入れとでも思ってくださいよ」

ライバル店から差し入れとか嫌だよね～！と
笑いながら冗談をとばすチャニョルさん

《ありがとう、いただきます》

初めて触れた、君の手だった