「俺の“女”にならねぇ？」←ならねぇよ

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今日は土曜日

部活もなく、昨日考えるのは疲れたから宿題で気を紛らわそうと全部やった

する事がない

また、僕の頭が北條くんのことでいっぱいになる

別れ際、戸惑うのが当たり前だ

そう言われて少し安心したな

そう考えると北條くんも初めて、なのかな

男を好きになるの


「彩人ー？」


突然、下の階から僕の名前を呼ばれる

声からして母

はーい、と返事をして自分の部屋から出て、階段を降りる

なんだろうか

今日はたいして用事もなかったはず


「なに？どうしたの？」

「お使い、一緒に行ってくれない？」


話を聞けば、荷物が多くなるから手伝ってほしいとのこと

僕はふたつ返事で了承し、財布と色々入ってるポーチ、スマホを愛用しているショルダーバッグに入れた


「母さん、準備できたよ」

「じゃあ、行こうかしら」


僕より少し下にある母さんの頭

可愛らしいシュシュで綺麗にまとめられた髪が揺れている

気分が乗っているらしい

セールでもあるのかな

そんなことを思いつつ、靴を履いて戸締りをする

ちゃんと確認してから鍵をカバンの中に入れた

近くのスーパーでなにがあるらしく歩きで向かう

あそこは駐車場が少ないのだそう


「なに買うの？」

「ほら、もうすぐ結婚記念日とかだから…色々と準備したいじゃない？」

「あー、そっか」


結婚記念日

すなわち父さんの誕生日でもある

だから、とか、という言葉を使った

楽しみだ

雰囲気からしても、母さんはそう言ってる

…結婚、か

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