「俺の“女”にならねぇ？」←ならねぇよ

26 ページ26

次の日の朝、教室に入ると、楓くんと話していた北條くんがこちらに向かってきた

おはようと声をかける

北條くんは、おう、おはようと言って、少しかがんだ

僕の身長に合わせたのだ

そしてこう言い放った


「お前が好きだ」


ん？

僕が好き、だと言ったのか

もちろん僕は平常心を保つことが出来ない

まぁ、何かのドッキリだ、タチの悪いものだと思った

でも

あまりにも北條くんの目が真剣だったから信じそうになる


「なんのドッキリなの」


かろうじて出せた声は震えていた

けれど、悟られないように出したつもりだ


「まぁ、その反応が普通だわな」


かがんだ体制を戻して、腕を組みながら頷く

じゃあなんでこんなこと


「でも、これは本気だから」


イケボで言わないでくれ

助けて

なんかマジっぽいよこの人


「だから、冗談は」
「冗談なんかじゃねぇよ」


被せてきた！

なんか怖いわ！


「冗談じゃない証拠は？いまならまだ間に合うっ」


止めようとしたのに、その言葉は彼を煽ててしまったらしい


「こんで良いかよ」


顔を真っ赤にさせた僕の唇から自身の唇を離し、聞いてくる

しかも少し不機嫌

そりゃそうだ

本当の気持ちを伝えただけなのにドッキリだの冗談だの言われるのは気分の良いものではない

ただね、北條くん

いきなりキスするのはダメだと思うの

27→←25

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーカラー

あずきいろ

おみくじ

おみくじ結果は「末凶」でした！

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す