大学生の彼と高校生の私【二口堅治】

17*貴女side ページ18

＊







『おい二口堅治』


二「んあ？はよ。あーもう学校行く時間かー」







朝。

今日は午後から授業とかで遅く起きてきた二口堅治に玄関で会ったため声をかける。







二「つーか。なんでフルネームなの？」







そんなことはどうでもいいんだよ。







『おい二口堅治。なんでまだいる。』


二「は？」


『私は手を出したら追い出すと言った、出てけ』


二「その喋り方、どうした？」







ケラケラ笑ってる二口堅治に嫌気がさした。







『いいから出てけ！！！』


二「うぉ！？」







無理やり追い出そうと堅治くんに飛びついた。

けど、ついでに殴ろうとした手は堅治くんにあっさり掴まれる。







『は！な！せ！！！』


二「だからわりーって、もうしない」


『いいから出てけ！』


二「学校遅れんぞー」







なんでも余裕で

言葉も、行動も、態度も。

そんな堅治くんがムカつく。







二「それに、顔、


真っ赤だったぞ？」


『っ！…ッ死ね！！！』


二「ぅげっ」







またニヤニヤ笑うコイツ。

自分でも自覚してる痛いところを突かれ、恥ずかしさと苛立ちと。
悔しいから股間にケリを入れて家を出た。





ほんっっっとムカつく！！！！









二「んだよ…昨日の反応はかわいーなーって思ったのによぉ…オレの息子が…」







私の知らないところでそんな事を呟いていた。

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