ラベンダーと君の声 (ページ11)

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「うっわ、びっくりした、もう！驚かせないでよ！オッパ！」

「ごめんごめん、今日はルハンもスヨンもなんか用事あるらしくて、一人で退屈してたからA見つけて嬉しかったんだよ！」

にかっと歯を見せて笑うオッパになぜか申し訳ない気持ちになる。

オッパ、その二人は多分今浮気してるんだよ。

まぁ口が裂けても言わないけど

「で、何で怒ってたの？」

「んー、別に起こってたわけじゃないけど……」

「なんか悩み？？ドンと来い！オッパが聞いてやる！」

話せるわけないじゃん！！！！

「大丈夫だよ、オッパ。自分で解決するから！」

オッパの真似をするようにニカッと笑えばオッパがAは偉いなって頭を撫でるから胸がぎゅーって苦しくなる

あー、私多分顔真っ赤だ
オッパはずるいよね、何の意図もなくこんなこと
してくるんだもん。

恥ずかしくなって顔を下に向けるとどうした？ってまたオッパが覗き込んでくる

だから！！！そういうところ！！！

ちらっと顔を見上げると、あーよかった急に泣き出したのかと思ったとオッパが微笑む

オッパは素敵な人間だ。
私なんか比べ物にならないくらい。

いつも人のために悩んで人のことを優先する。

何でこんな素敵な人をあの人たちは裏切るんだろう

そう考えると胸のムカムカと少しの切なさが胸の中でぐるぐる渦を巻いていた。