ヨナの姉は片思い中６

●決行日 ページ14

ハクと私が騒いでいると

ユン、キジャ、シンアも集まってきた。

するとシンアが空を見上げて

「ヨナ...」

「本当か? ひめさまっ」

『帰ってきたね』

ヨナとジェハが帰ってきた。

ジェハが座っていたギガン船長に

「ただいま」

「収穫は?」

「...船長 おそらく決行の日は明後日の夜だ」

ざわつく船内。

「明後日...根拠は?」

「売買する人間を集める店を見つけたんだ
そこは表向きには 女性に割のいい仕事を
提供している。だが実際は高く売れそうな女を
どこかに搬送する場。僕は指名手配されてるんで
人に頼んで店の者に聞いた。
ここで働きたいという若い美女がいるんだが
いつまで募集しているのかと
店の者は''明後日 昼まで''と答えたそうだ」

ひどい...

「3日後...とも考えられるがクムジは欲深い男だ
良い商品があるならギリギリまで待つだろう
船を動かすなら日が落ちた夜中...」

ギガン船長はまだ動くことはできないと

「しかし...
どの船に女達が乗せられるかわからないね」

ヨナが口を開いた。

「内側から...
女の人達が乗った船の内側から
花火のようなものを打ち上げれば
女の人達を少しでも早く救出出来るかしら?」

「それはそうだが誰が打ち上げるんだい?」

「私が」

『え...?』

「私が人身売買収容所に潜入して
船から花火を打ち上げます」

嘘でしょ...ヨナ...⁉

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