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64話 ページ41

千「......もう、歌わない?」

万「歌わないよ」

千「どうして」

万「終わったことだから」

千さんは無言になってしまった。

万「おまえや百くんが好きだよ。
だけど、2人がどんなひどい目にあってても
俺は駆け付けないし、助けられない。
何があっても、じっと動かないでいるよ。
アルバムの写真みたいにね。
もしも、IDOLiSH7だったら全力で助けに行く。
今はあの子たちを助けるのが俺の仕事だ。
そういう風にしていった方がいいんだよ」

千「......そうね」

万「寂しい?」

千「答えにくいよ。モモが気にする。
......別に違うのにね」

万「おまえが他人を気にするようになっただけ
十分、成長してるよ」


千さんが今までの話をぶった斬り、
話し始めたのはもし、千さんが川だったら...

万「はあ? おまえが川なんてのどかなもんか。
チョモランマかグランドキャニオンか
武陵源かアラスカかサハラ砂漠だろ」

『...あはは‼』

万「写真で眺めてる分にはいいけど、
実際行ったら100%後悔するあれだよ。
だから、芸能人やってるんだろ?」

千「ありがとう なんか元気出た」

万「そう?」

万理に静かにヘッドロックかけられてます。

千「うん チョモランマでいいや」

千さんに涙目で助けてと伝えると
万理を止めてくれた。

ふぅ、頭が痛いー ぐらぐらするー

万「千はアイドルになって良かったよ。
一般社会にいた頃は、3歩歩けば
トラブルを起こす公害だったからな」

千「おまえ、容赦ないな」

万「そう言えば、あの曲歌わないのか?
『未完成な僕ら』」

『......』

千「トラウマだから...
あの曲の時に照明が落ちてきた」

万「克服しろよ。
百くんは1番好きだって言ってたぞ」

千「なんで知ってるんだ?」

万「初めてもらったファンレターに書いてあったろ
はは... まだ宝物みたいに取ってあるよ。
俺にとってもRe:valeは青春だから。
大事にしてないわけじゃないよ」

『。°(°`•ω•´ °)°。ぶわぁああ』

万「ちょっ、泣くなって!」







_Re:vale楽屋_

千「おはよう、モモ...」

扉を開けた先には、

百「...楽屋にまで来るなよ‼
早く出てけって! ユキにバレるだろ!」

了「大好きなユキさんには言えてないんだ。
あなたの身の安全を守る代わりに、
後輩の情報売りますねって」

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作者名:桜華 | 作成日時:2019年8月20日 3時

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