55話 ページ32
環「やめろよ、りっくん!
俺は出てかねーぞ!」
ナ「そうですよ!
ワタシも出て行きません!」
『私もだよ!』←便乗した( •∀•` )
陸「オレだって!......あれ?」
陸くんに不思議そうな顔を向けられた。
壮「そうか...
収入的にはもう自立できるもんね」
環「...なんで、あんたは
俺も出てかねーつってあわせねえんだよ‼」
ナ「ソウゴKYです! 一体感、大事ですよ‼」
陸くんが慌てて壮五くんに、
陸「壮五さん、出てかないで...!」
壮「ぼ、僕も出てかないよ。
そういう意味じゃない。一体感あるよ」
...見事に振り回されてるね、壮五くん。
壮「大和さんは...
これをきっかけに、
寮を出て行ってしまいそうで...」
無言に包まれたナギくんの部屋。
陸「......オレ、一織に電話してみる」
_百の家_
三「百さん!
1年前の肉、冷凍庫に封印しとかないで
捨ててくださいよ!」
百「捨てないよ! 食べるもん!
冷凍してあるから食べられるでしょ⁉」
三「冷凍保存の力、過信しすぎです!
こっちの魚は?」
百「えっとね! 去年の春釣りに行って...」
三月は魚を掴み、腕を振り上げ、
三「ダストボックスシュート!」
百「オレのお魚...‼!」
その時、電話がかかってきた。
一「......七瀬さんからだ。
すみません、少し電話に出てきます」
2人から離れた場所に行き、
一「一織です」
陸［あ、七瀬です。陸です］
一「知ってますよ。そちらの様子はどうですか?」
陸 [Aさんが泊まってくれてるけど、
やっぱりなんか寂しいよ。
三月は? まだ怒ってる...?］
一「......(なぜAさんが? 後で電話しましょう)
...兄さんは怒ってませんよ。聞き分けのない言動をしたのは、二階堂さんの方でしょう」
陸 [殴ったのは三月だろ。
大和さんだけ悪いみたいに言うなよ]
一「そのことについては、
兄さんも二階堂さんに謝ったでしょう。
他に兄さんが責められる点はありませんよ」
陸 [一織、三月の肩持ってばっか。
そんな風に言ってたら、
大和さん、帰って来にくいじゃんか!
三月が出て行った時も、
引き止めるんじゃなくて、
一緒に出て行っちゃうし......］
一「私が兄さんについていくのは
当然のことでしょう。兄弟なんですから」
陸［オレは天にぃについていかなかったよ。
追いかけられなかったオレが、
悪かったって言いたいの?］
一「論点がずれてます」
陸は訴えかけるように続ける。
陸［一織はみんなバラバラで寂しくないのか?］
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作者名：桜華 | 作成日時：2019年8月20日 3時
