54話 ページ31
_寮_
『私、本当に泊まっていいの...?』
Aはこの数日、恒例の夕食作りを終えて
帰ろうとしていたところを未成年組に止められた。
陸には腕を掴まれ(さらに目が寂しいと訴えてくる)、
環には王様プリンあげるから‼(ちょっと涙目)、
ナギにはAとここな鑑賞会したいです‼と
キラキラスマイルで迫られたら...帰るに帰れない。
今夜は寮に泊まることになりました。
夕食後、お風呂も済ませて
ナギくんの部屋で陸くんと環くん、壮五くんも
巻き込んで、ここな鑑賞会を終えた。
しかし、1話を観ただけだった。
私はみんなそろそろ寝ないのかと思っていると、
壮「......今日は遅くまで起きてるね」
陸「そうですね...なんとなく」
ナ「ここなを観ましたが楽しくありません。
目を閉じたら、悲しい夢を見そうです...」
環「......そーちゃんは?」
壮「僕もいろいろ、考え込んじゃって...」
環くんが壮五くんの隣に座り、
環「悩んでんの?
そーちゃんは悩むの止めたほうがいいぞ」
壮「え?」
『ん?(なんでだろう)』
環「この前も、
俺にMEZZO''辞めてほしくなくて
悩んでただろ?」
壮「そうだね...」
環「でも、最終的に俺、辞めたくなっただろ?」
壮「そ、そうだね」
環「だから、悩まないほうがいいって!
その方がドアも壊れないしさ」
え、ドア破壊...?
壮「......そんな言い方しなくたっていいじゃないか
本当はちゃんと話すつもりだったんだよ。
だから、オフの日に話そうって...」
環くんが理(あや)のこと、
ちゃんと話してくれるつもりだったのかと聞く。
...理ちゃん、九条さんのとこにいるんだよね...
壮「うん...」
環「言えよ! 今かよ⁉
扉壊したりスタジオ乗り込んだりする前に
言ってくれよ...‼」
壮「解散したいって言われた後で
何を言っても言い訳じゃないか!
今だって、言い訳になるけど...」
環「言い訳しろっつってんだよ!
誤解したまんまじゃん、あんたのこと!」
その様子を見ていた、
ナ「Hm...
MEZZO''は仲良しで羨ましいです」
MEZZO''「「初めて言われた...!」」
陸くんが私の隣で
陸「オレも羨ましいなあ。
夜は一織と一緒にいることが多かったから...」
『フラウェも仲良しだ...!(小声)』
陸「それで、リビングに来たら
大和さんと三月がおしゃべりしててさ。
当たり前みたいに、みんな一緒だった。
でも、本当はバラバラの家に住んでても
おかしくないんだよね...」
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作者名:桜華 | 作成日時:2019年8月20日 3時