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44話 ページ21

一「真顔で私に聞けるようになってから
もう1度尋ねてください」

大「......正論ばかりで耳が痛いな。
かわいくないガキだ」

一「プロデューサーと呼んだのはあなたですよ。
おやすみなさい。夜更かしも程々に」

一織は部屋に戻っていった。

大「...しがみつく覚悟なんて、
生まれてこの方、決めたことなんかない。
復讐なんて馬鹿なこと、考えるんじゃなかった」

大和はオーディションを受けて
IDOLiSH7になったあの日から後悔し続けている。



IDOLiSH7の1周年記念のシングル曲が発表された。
曲名は『SaKura Message』

数日後、事務所ですれ違ってもからかってこない、
むしろ思い詰めているように感じた大和くんに
会いにいくため、その日の夜に寮を訪ねた。

『おじゃましま...』

三「単刀直入に聞くわ。
千葉サロンって何?」

あ、本当にお邪魔してしまった...?

大和くんと三月くんがいる。
2人とも私に気付いてないみたいだ。

三「千葉サロンのこと暴露するために
芸能界に入ったって何?
大和さん、なんで芸能関係に知り合い多いの?
千さんとはどこで知りあった?
本当は聞くつもりじゃなかった。
だけど、あんた最近、しんどそうで...」

これは、私が聞いてもいいのだろうか?

大和くんは乾いた笑いを零したかと思うと
普段ではあり得ない言葉を放った。

大「おいおい。
ミツまでナギと同じ出歯亀かよ。
程度が知れるぞ」

『...え』

三「あんた...
ナギが今まで散々心配してんの
出歯亀や野次馬根性だと思ってたのか...?」

大「......余計な好奇心には違いないだろう。
おまえもな」

三「...本気で言ってんのか...?
オレたちが好奇心で知りたがってるって」

大「別に責めちゃいないよ。
そういうもんでしょ、人間って。
ま、刺激が欲しいなら
ネットやゴシップ記事でも読んでろよ。
じゃあ、おやすみ...」

『待って、大和くん‼』

大「Aさん...あんたには関係ないだろ」

大和くんの拒絶するかのような目つきと
冷たい声に、息が詰まった。

『...っ』

三「待てよ、大和さん!
言いたくないなら、言いたくないって
ちゃんと答えてくれよ。
あんたが待ってくれって言うなら
ちゃんと待つから‼
誤魔化したりすんのはやめてくれよ。
それとも、ここで使った方がいいのかよ」

大「何が...」

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作者名:桜華 | 作成日時:2019年8月20日 3時

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