68話 ページ45
大和は緊張から心臓が痛む。
大「......でも、帰んねえと......」
_寮_
ガチャと玄関を開け
リビングに向かうと、
ナ「ハロー」
大「...あ...」
ナ「......」
大「た......、ただいま......」
ナ「...Welcome back.
ヤマトの帰りを待っていました」
大「...うん...
あ...玄関、どうした?
なんか、しばらく見ないうちに厳重に...」
ナ「取るに足らないことです。
ヤマトの顔を見せて」
大「でも、なんか...
窓もいかつくなって...」
ナ「窓よりアナタの話をしてください。
今夜、ヤマトの話を聞けますか?」
大「...... ああ、そのつもり......」
ナ「OK ワタシが......
あれほど、あれほど、あれほど、
訴えかけてきた願いの答えを
メンバー以外の人間の家で出してくるとは...」
大「え?」
ナ「上等です」
ナギの様子に戸惑う大和。
大「お...怒ってんのか...?」
ナ「ノーノーノー!
アナタの帰りをみなに知らせても?
みな、とても、とても、喜びますよ」
大「......そうだといいけど...ん? どこに電話...」
ナギはスマホを取り出し
電話をかけ始めたのだ。
ナ「ハロー! シャチョーさん!
今夜、ヤマト、第１回打ち明け話会します!
お時間がありましたら、ぜひ!」
大「...おい!
おまえ、誰誘ってんだ⁉」
ナ「OH! ご予定が...
お気になさらず、 サンクス‼ 」
電話が終わったかと思ったが、
ナ「ネクストーハロー! 八乙女氏!」
大「おい! メンバーだけでいいだろ...⁉
なあ、怒ってんのか⁉
怒ってんなら口で言ってくれよ!」
ナ「ハロー! ミスター・ユキ。
今夜のご予定は?」
大「やめろおおお!
その人とはもう散々やったんだよ!」
ナ「ハロー九条氏!」
大「嘘だろ! おいいい...っ!」
ガチャ
その時リビングに入ってきたのは、
陸「大和さん、おかえりなさい!
戻ってきてくれて本当に良かった!」
壮「...っ、ナギくんから聞いて、
急いで戻ってきました!」
環「第１回打ち明け話会やんだって⁉
今までいろんな打ち明け話やったけど、
仕切ってやんの初めてだな‼
さすがリーダー、ちゃんとしてんな‼」
大「違ううううう......!」
※57話書き直しました。
Aさんは番組収録の様子を見ていて、
大和が帰る時に追いかけるのではなく、
用事を終えて楽屋に戻る途中に
大和とすれ違いあの呟きを聞いてしまった。
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作者名：桜華 | 作成日時：2019年8月20日 3時
