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『失礼します。高等部2年、A・フリードルです』
ウォ「よく来たな。久しぶりの学校はどうじゃ?」
『知り合いがいないので、教室での肩身が狭いですね。
それに……覚悟はしていましたが、同級生が先輩になったというのは少しキツいものがありました』
ウォ「とりあえず、友人は作っておきなさい。
同級生が先輩になったのは仕方無いことじゃな」
軽く笑って流したウォールバーグ校長。
すると、空気が少し変わった。
ウォ「実は今年の1年生の編入試験で、前代未聞の事が起きてのぉ」
『……教室で聞きました。答案用紙をトップで解き、迷路では壁を壊して出てきた破天荒な新入生』
ウォ「あぁ、中々面白い子だ。最終面接ではすこぉしばかり試してみたのじゃが」
『試したって……まさか古代魔術を使ったのですか?』
ウォ「ま、まぁ面接官及び校長としては当然の事じゃろう。
彼は魔法が使えないからのぅ。これくらい、少しばかり圧をかけても問題は無い」
校長はさも当然のように私に言った。
魔法が使えない……ねぇ……
『……………………………え?今、何とおっしゃいました?
魔法不全者?バレたら不味いのでは……』
マッシュの他人のために何かをする精神が、校長の心に刺さったらしい。
いや、私はマッシュを漫画のキャラとして知っているから、魔法不全者なのは知っている。
しかし、ウォールバーグ校長からしたら、私は一般生徒。彼が魔法不全者ということは知らない。
私、なんか嫌な予感がする。
ウォ「という訳で悪いんじゃが、君はマッシュ・バーンデッドの監視をして欲しい」
『な、何故私なのですか』
ウォ「君も言ってしまうと、異端な奴だ。アザの数と魔力が桁違い、おまけにそれの代償が定期的に出てくる。
そして、何よりも固有魔法ではないものを使うこと。これが一番の問題じゃ」
魔力量とアザの数が多いことの代償。
頭痛。
偏頭痛も辛いけど、それの何倍も強い痛み。
固有魔法ではないもの。
──異能力
『…………それはそうですが』
ウォ「何も直接会って監視しなさいということではない。
基本的に監視はレインがやるから、レインがいないときはじゃ」
なんやかんや丸め込まれた私は、主人公のマッシュの監視役になりました。
『…………何で私なの。復学したばかりなんだけど、私。』
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テト(プロフ) - めっちゃ面白いです!!夢主ちゃん頑張れー!! (4月1日 1時) (レス) @page26 id: a46c77cf46 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:浜木綿。 | 作成日時:2022年5月8日 10時