【MASHLE】世界に愛され、魔法に愛されなかった私【文スト】 (ページ12)

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レモンちゃんが慌てて302号室に入って来た。   

レモン「たたた、大変ですー！」   

『レモンちゃん、どうしたの？』

レモン「ケダモノーーー！！」

フィン「何もしてないし、自分から入ってきたんじゃん！」

突然、身体をクネクネさせたことにフィンがツッコむ。

レモンちゃんに着いていくと、そこにあるのは各寮の金のコインの所持数を表す魔法の秤。

レアン寮が一番多く所持している。

レモン「現在、レアン寮がほとんどのコインを独占しています。それに対して、私達アドラ寮はマッシュ君が持っている1枚だけ。

今年度に入ってから、急にレアンが他寮からコインの乱獲をしだしています」   

アドラの上級生は現在、学外インターンに行っており、オルカはコインには興味がなくて基本的に研究に没頭。

このまま乱獲され続ければ、純血主義のレアン寮から今年の神覚者が出てしまう。

レアン寮から神覚者が出るということは、現在の格差社会をさらに悪化させることを意味する。

ランス「なるほどな。つまり、レアンのヤツらを消さねば俺の目的は達成されない、と」   

マッシュ「そういうことですな」

ドット「おっしゃ！やってやるぜ！」   

『…………レアン寮ねぇ』   

   

マッシュ「失われた平和を取り戻すために、一筋肉動かしますか」

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レアン寮

私はあそこの人達は近寄り難くて、苦手。

私が知ってる元同級生は、アベル、アビス、ワース。

『……結構、大きな争いになりそうだ』

私が一番警戒すべきは、アビス・レイザー。

固有魔法、“アクセレイズ“

『私の異能力とは相性が悪い』

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