続々.ねぇ、轟くん。【轟焦凍】 (ページ4)

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「.......ということがあったんだ。
ごめんね焦凍くん。君のことならもう耳に届いていると思って」

「.....別に」

というのも、みんなでショッピングモールへ出かけたときのことだ。
しがらきとむら？という敵が緑谷くんと接触したこと。
ショッピングモールは一時閉鎖。
区内のヒーローと警察が緊急捜査に当たるも結局見つからなかったらしい。

雄英生である緑谷くんが敵と接触してしまった。
そして次会うときは殺すと決めた時。とも言っていたそう。
敵のターゲットは完全に私たち雄英生。

「例年使わせていただいている合宿先を急遽キャンセル。
行き先は当日まで明かさない運びとなった。」

紙を破きながら相澤先生がそういった。

どこからどう彼らに合宿先が伝わるかわからない状況。
きっとこの策が最善だろう。

「てめぇ骨折してでも殺しとけよ」

先生。緑谷くんの状況を考えるとそんなことできるはずもないので私は爆豪くんの意見を全否定しようと思います。
と思っていたところで透ちゃんが正論を言ってくれた。
しかし爆豪くんも引けを取らず、いつもの調子で

「知るかとりあえず骨が折れろ」

「爆豪くん口が悪いよ」

うるせぇと怒鳴られてしまった私。
でも私はそんなのじゃおれないぞ。

こうしてあまりに濃密だった前期は幕を閉じ、夏休み、林間合宿当日となった。

「え？A組補習いるの？つまり赤点取った人がいるってこと？
ええ⁉おかしくない⁉おかしくない⁉
A組はB組よりずっと優秀なはずなのにぃ⁉
あれれれれえ⁉」

「寧人のキャラの濃さに磨きがかかった気がする」

そういえば従兄弟同士だったもんね、と、と隣にいた緑谷くんが言った。
寧人の首の後ろを殴り、気絶させた女の子がいた。

「すごい....寧人をあの一撃で黙らせられるなんて....尊敬する」

「栗花落さんは着眼点が面白いよね」

一時間ほどバスに揺られた私たち。
休憩のため泊まった場所は一面山、山、山。
どう見てもパーキングとは思えない。

「う゛ぅ....」

「A...大丈夫か？」

バス酔いをした私は焦凍くんにもたれかかっていたのだ。
こんなのでヒーローになれるのだろうか。

前方で聞こえた声。
それに顔を上げてみると。