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「洸汰くん。」
「まだいたのかよ」
「少しだけでいいんだ。お話聞いてほしい...。」
洸汰くんは口を結んだ。
沈黙を肯定ととった私はさっきの緑谷くん同様ゆっくりと言葉を紡いだ。
「星、キラキラしてるね。」
「...それだけかよ。話って」
「ううん。洸汰くん、「好き」ってどんな気持ちかなあ」
特に深い意味はなかったけど。
本当はきっと洸汰くんだって好きなんだ。
ヒーローも�犖沈��瓩癲�
「.....そんなこと知らねえよ」
「うん。やっぱりそうだよね。難しいや。
、、、洸汰くん。洸汰くんにも好きなものがあるんだったら否定はしちゃダメだよ。緑谷くんも言ってたけど、辛くなっちゃう。
絶対に見守ってくれてるから。
......ねえ、死んじゃった人はもう戻らないけど代わりにあの星になってずっとずっと、どこにいても見守ってくれてるんだ。私のおじいちゃんとおばあちゃん、私が洸汰くんと同じ歳くらいの時に�犖沈��畛�故で死んでるんだ。だからね、洸汰くんのお父さんもお母さんも、洸汰くんが自分の殻を破るのもきっと怖くないように見守ってくれてる。守られてないはずがないんだよ。ヒトはみんな見えないものに守られてる。
ひとりじゃないってことだよ」
洸汰くんは静かに聞いてくれていた。
何か考えてるのかな。それなら邪魔しちゃいけないよね
「私、もう戻るけどあんまり遅い時間までいちゃダメだよ、風邪ひいちゃうから」
そう一言だけ残して部屋に戻った。
――三日目 昼
「.....常に原点を意識...常に原点を意識...」
「栗花落、やる気だな」
「はい。昨日先生に言われてハッとしたんです。きっと心のどこかで�犖沈��瓩覆鵑�伸ばしても意味がないとか、思っちゃってたんです。元々はヒーローを目指してなかったから。でもなりたいって思って入った雄英高校でそれは通用しないから。まだまだ志は高くないけど、それでもみんなが頑張ってるのを見て私も、って思ったんです」
ふうん、と小さく呟いた先生。
私の方を見てニヤリと笑った。
「栗花落、お前。転入当初と比べて大分話せるようになったじゃねえか。
ちょっと前までは短い言葉しか喋らなかったのに」
「そう、ですかね....だとしたらきっとこの合宿のおかげと思います」
いろんな人と出会って。
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作者名：栗花落 | 作成日時：2019年2月5日 18時
