火 ページ9
俺たちクラスメイトを
助けるため、前に立って
戦ったA。
結局Aが頑張ってくれたおかげで、
�牴兇燭舛廊畚�かった。
怪我人20名。
死亡者1名。
その日は偶々
俺たちA組だけの訓練だったから
他のクラスの奴らが怪我をすることはなかった。
そこで目にしたのは、
まさに地獄絵。
あの訓練で俺たちが得たものは何もなかった。
いや、得たものしかなかったか。
命だ。
儚く、小さな。
-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-
俺たちはサポート科の
発目明に頼んで
タイムスリップして、
死んだ奴を生き返らせる、
そんな機械を作ってもらうよう頼んだ。
数日後にはそれが完成した。
「いいですか？期限は10日間です。
その間に向こうの世界のAさんを
殺すんです。
そうすれば彼女は生き返ります」
10日間。
俺が向こうの世界で過ごした世界は
うん10年とも感じるほどに長く感じた。
いや、俺は実際10日間もいなかった。
5日目で、いや、出会った時から
彼奴にはばれていたんだろう。
彼奴が俺と会った時、
この世の見る目じゃなかった。
まるで、死んだはずの人間が、
目の前に現れたかのような、
そんな顔だった。
彼奴の表情から察するに、
向こうの彼奴も、
俺たちと同じ考えだったんだろう。
いや、彼奴は知っていた。
考えじゃない。
最初から、わかっていたんだ。
俺たちの世界では、
俺たちの世界のやつの
向こうの世界のやつを殺せば、
俺たちの世界のやつが生き返る。
向こう側の世界はその逆だ。
俺はそれをしてやられたんだ。
でも、そこまで理解したのに
あの時点ですぐ
俺を殺さなかったのは...？
...はっ、最期まで、優しいやつ気取りかよ。
ふざけやがって。
彼奴らの心は救われねえだろ。
誰も救われねぇ物語じゃねぇか。
そんな紙切れを
思うこともなく火で燃やした。
___________
『おかえり。』
___________勝己。
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ヒイラギ＊祈鬼(プロフ) - YouTubeでたまたま発見したんですけど、この小説ってhttps://youtu.be/qZm6iJn_S5Y この動画を元にされてたりします？気になっただけなので、間違っていたらすみません。 (2018年11月10日 17時) (
レス) id: 1b2da2416b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：栗花落 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ff87f367d51/
作成日時：2018年10月9日 19時
