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「炭治郎、、!」



フワッと鼻をくすぐる
優しい匂い





嗚呼、懐かしい






眩しくて閉じていた目を開けると
胸が張り裂けそうな思いで探していた人を見つけた







「なんで___!生きてるんだ!!」






俺の声にびっくりする少女は
驚いた顔をしたがすぐに微笑んで
俺の頭を撫でた



「どうしたの?悪い夢でもみた?」






「いや、俺はお前が」




これは夢か?









久しぶりに会いに行けば
家の中はめちゃくちゃ


酷く血の匂いが部屋を覆っていた


部屋に転がっていたのは
この少女の両親2人




そして少女の遺 体だけは見つからなかった。




村人達によれば
冬眠できなかった熊にでも襲われて

少女の遺体だけを持ち出したと噂していたが





熊なんかの匂いじゃなかった
もっと酷く荒んだ嗅いだことのない臭い





そこからは泣きじゃくった記憶がある



それももう1年経つ。






「どうして、今頃出てくるんだ




A______!」






「炭治郎、、
早く家に帰ってあげて
家族が危ない」









今でも泣きだしそうな声で
その言葉を放って
消えていった。

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設定タグ:鬼滅の刃 , 竈門炭治郎 , 鬼殺隊   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:シラ | 作成日時:2019年5月21日 13時

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