夢 ページ3
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「炭治郎、、!」
フワッと鼻をくすぐる
優しい匂い
嗚呼、懐かしい
眩しくて閉じていた目を開けると
胸が張り裂けそうな思いで探していた人を見つけた
「なんで___!生きてるんだ!!」
俺の声にびっくりする少女は
驚いた顔をしたがすぐに微笑んで
俺の頭を撫でた
「どうしたの?悪い夢でもみた?」
「いや、俺はお前が」
これは夢か?
久しぶりに会いに行けば
家の中はめちゃくちゃ
酷く血の匂いが部屋を覆っていた
部屋に転がっていたのは
この少女の両親2人
そして少女の遺 体だけは見つからなかった。
村人達によれば
冬眠できなかった熊にでも襲われて
少女の遺体だけを持ち出したと噂していたが
熊なんかの匂いじゃなかった
もっと酷く荒んだ嗅いだことのない臭い
そこからは泣きじゃくった記憶がある
それももう1年経つ。
「どうして、今頃出てくるんだ
A______!」
「炭治郎、、
早く家に帰ってあげて
家族が危ない」
今でも泣きだしそうな声で
その言葉を放って
消えていった。
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作者名:シラ | 作成日時:2019年5月21日 13時