好きなんだってば【東海オンエア】 (ページ50)

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ちゃんと。ページ50

『それ、は、絶対に…ありえん』

　「お前に断る選択肢なんてねえよ
　随分と幸せそうだなあ、」

『帰らせて、もう、…思い出したくない… 』

　「んなんで帰れると思ってんの」

『 …、貴方と付き合ってて
良い思い出なんて1つもなかった…！

今更そんな事言われたって無理に決まっとる… 』

　「んじゃあ千里かあ〜…
　あいつ胸ちっちゃくねえ？」

流石に頭にきた。2回も、裏切られたけど、信じられないけど、千里は…千里は、…

『千里にも近付かんで
どうせ千里には優しくしてるんだら、

もう、二度と会わないで
あたしとも、千里とも』

飲んでいた紅茶代の500円をテーブルに置いて店を出る。頭に思い浮かぶのは、つい1時間程前まで隣に居た彼の顔。やっぱりあたしには彼しか居ないんだ、早く会いたくて仕方がない

今から行くね
としみつ迎え行こうか?
大丈夫!割と近く居る!

prrrrrr prrrrrrとしみつ

『もしもし』

“ もしもしー、今どの辺？ ”

『ん、コンビニのとこ』

“ あーまって、俺喉乾いたから行くわ
すぐ行くから待ってて ”

『買ってくけど？他のみんなにも聞いて〜』

“ いいいい、待っとって ”

切られちゃった。ふふ、いつもは買って来てっていうのになあ。

「おったおった」

『ありがとう』

「んーなんが？」

『 …なんでもない』

隣に居る彼の横顔が好き。チラッとこっちを見て“なんだよ”って恥ずかしそうに笑うところも、“うぜえな”ってあたしの髪を崩す手も、“そっちあぶねえよ”って優しい言葉も。
全部好きでしかないんだよ

『みんなの分？』

「これてつやでりょうがこっちで… 」

『いつもはみんなの聞かないのにね？』

「うるさ笑」

『あのね、あいつと話したの
ちゃんと言ったよ。もう、二度と会わないって』

「それでか、なんかスッキリした顔しとる」

『うん、スッキリしとる笑』

ﾘｮｳ「おかえりー」

ﾃﾂﾔ「 A、大丈夫やった、？」

眉を下げる彼に笑い返すと少しホッとした顔を見せた。そりゃあまだ全部癒えたわけじゃないよ、だけどね、

ﾘｮｳ「暗い顔しとったら余計ブスだぞ〜！」

ﾑｼﾒｶﾞﾈ「ね、明るい方が可愛いって」

ｼﾊﾞﾕｰ「ぽんすがAって叫んでた動画みる？」

ﾕﾒﾏﾙ「明日飲み行かん？良い店見つけたから」

こうやって側に居てくれる人が、あたしにはたくさん居るの