CHOCOLATE ※バレンタイン企画 ページ34
emos
em side.
os「ゾム、ちゃんと渡せとるとええね」
em「そうですね」
ゾムさんにチョコレートの作り方を教え終わり、片付けもひと段落したところで一息つく。
結構緊張していたようだし、成功しているといいな。
なんて、目の前にいる男のことは考えないふり。
os「でもまさか、エミさんがチョコ作れるなんて知らんかった」
em「レシピ通りにすれば作れないものなんてありませんからね。卑怯ですけれど」
オスマンさんに褒められるのが何だかくすぐったくて、思わず自虐に走ってしまった。
os「………」
em「……？」
異様に静かになったと思いちらりと彼の方を向くとバチリと目が合った。その瞬間、
em「どうかしまし、んむっ……！？」
ふわりと微笑まれ、口に小さくて甘い塊を容赦なく突っ込まれた。あまりの衝撃に思わず涙が溜まる。
em「んぅ……ん、うま。これ…チョコ？」
os「俺の手作り。材料とか型抜きとか全部自分で考えたんよ」
苦味が香るチョコレート。
仄かにコーヒーの味がしてとても美味しい。
os「このチョコはレシピないから、世界に一つだけ」
em「…それって」
os「察してや、もぉ」
世界に一つだけしかない、それはつまり。
em「…私のためだけに？」
os「実はこっそり作ってたんよ。渡すタイミングなかったら処理しようと思っててんけどな」
そう言って無造作にポケットをまさぐりだす。
無造作に放り出された可愛いラッピングのそれは、先程口に突っ込まれたチョコレートだった。
em「嫌やな、私なんて何も用意してないのに」
os「じゃあっ……じゃあ、好き」
em「へ？」
os「…そういうことやから。告白の返事、用意しといてや」
一拍遅れて理解する。
嗚呼、なんと甘ったるい。
喉を通ったチョコレートがじんわりと熱さを残して蕩けていく。
em「ふふ、そんなもの、用意していなくても」
os「…ぇ、エミさ、」
em「私も好きです。…このチョコレートは本命と受け取って良い、ですか？」
目の前の彼が目を丸くする。綺麗に梳かれた長い茶髪が揺らめく。
そんな仕草にさえドキリと来てしまうのだから、もう手遅れだ。
目の前の彼が微笑む。
os「＿＿＿＿＿＿よろこんで」
✄--------------- ｷ ﾘ ﾄ ﾘ ---------------✄
ハッピーバレンタイン
終わり方雑でごめんなさいストーリー雑でごめんなさい許してください何でもしません
4000hitありがとうございます。
CONFINEMENT ※ヤンデレ→←SWEET ※バレンタイン企画
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アカネ☆ - 鬱先生とゾムの見たいです！ (2021年1月30日 13時) (
レス) id: 869453a012 (このIDを非表示/違反報告)
リョウ - kn×shaみたいです！ (2019年1月22日 1時) (レス) id: fc6ae77e4d (このIDを非表示/違反報告)
サクラ@wrwrd！ syp.sha 推し - とんちは豚でもなく猫でも、人でもなく狼でした (2018年11月22日 1時) (レス) id: 089aae62ec (このIDを非表示/違反報告)
らるる - とっても楽しませてもらってます！リクで、grknで、knは、grに洗脳されてる的な話がほしいです…無視でもいいので、これからも頑張ってください！ (2018年8月18日 21時) (レス) id: 343b54581c (このIDを非表示/違反報告)
はる - 誤字すいません。しないと、出られない部屋です。無視してもらっても構いませんので…！ (2018年7月26日 15時) (レス) id: bc161081e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：宮瀬 | 作成日時：2017年10月15日 2時
