出会い・・・ ページ1
初めて彼と出会ったのは暑い夏の夕暮れ時でした…
暑い…心底暑い…
ご飯作るのめんどい…コンビニでテキトーにすまそ…
確かマンションのすぐ側にコンビニあったし…
そういや隣の部屋の人いつも家出る時間バラバラなんだよね。帰ってくる時間もいつも違うし…真昼間に出て夜に帰ってくることもあれば、2日くらいいないこともある…救急隊とか消防士さんとか、そういう時間関係ない感じのお仕事なのかな…
私はイラストレーターだからたまに出版社に呼ばれたりはしてもだいたい家の中で済ませられるし…だから私の腕は細くてなまっ白いってよく言われる…まあ、私がそんなに肌焼きたいと思わない方だからいいんだけどさ…
『あ゛ぁ゛ぁ…あぢぃ…一刻も早くエアコンでガンガンに冷えた室内に行きたいのぅ…( ´灬` )』
コツッコツッコツッ…ん?あ、お隣さんだ。へえ?今日は早いんだ…一応挨拶だけしておこ…
『こんにちは〜…』
???「あ、こんにちは!隣の部屋の方ですよね!ご挨拶に伺えなくてすみません、仕事柄時間がいつ空いてるとかいうのが決まってなくて…(^_^;」
あ、もしかして今仕事の内容聞いてみるチャンスかな…
『あ、あの、初めてお会いするのに失礼だとは思うんですが、なんのお仕事をされてるんですか?いつも家を出たり帰ってくる時間がバラバラなんだなあ、と感じてまして…あ!答えたくなければ答えてもらわなくて結構なんですけど!気になっちゃって…』
???「あぁ、ボクの仕事はあまり大きな声では言えないので、少し部屋の中でお話しませんか?あ、でも今からどこか行くところだったんですよね…」
『あ!いえ!ただ夕飯の支度がめんどくさくてコンビニですまそうと思ってただけなので!』あぁぁ私は初めて話す、しかも異性に何恥ずかしい事言ってるんだ!
???「あ!それならボクがご馳走しますよ!どうせ1人分作るのも2人分作るのも一緒ですから!!!」
え、どうしよ…でも締切まであと少しだからあんまりご飯のこととか気に出来てなかったし…うーん…よし、キメた!
『よろしくお願いします!!!笑』
これが私と彼の、恋の物語の始まりでした…
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作者名:勿忘草は浅葱色を纏う | 作成日時:2019年11月10日 2時