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休み時間。
がっかりした様子で俯く俺に、申し訳なさそうな顔をしたのんちゃんが近づいてきた。


逃げられた。2回目。
あれは告白の時とまったく同じ反応。俺を見るなり血の気が引いたみたいな表情になって、そのままダッシュ。同級生やし、1回も話したことない関係やねんで?何をそんなに逃げるまでする必要があるん?




「 …… やっぱり怖いんやろか 」


「 だいぶ和らいでるで?まぁグラサンは怖いけど 」


「 そうやんな。よし、 」




腹をくくった俺は立ち上がり、身につけていたサングラスを勢いよく取り、そして膝を使って思いっきり割った。キレイすぎるほど真っ二つに。




「 か、神ちゃん!?そんなんしてええの?! 」


「 ええねん!どうや?これで怖ないやろ?! 」


「 男らしすぎて逆に怖いわ!! 」




いけると思ったが、窓ガラスに反射して写った俺は
まだまだヤクザのままやった。いや、ヤクザからヤンキーに変わっただけやった。


やっぱり髪型……?いやピアスか?
んー、どっちもイカついな。
よしもう全部変えてまおう。そしたらきっと、




「 男、神山智洋。明日から優等生になります 」


「 え、急にどしたん?怖い怖い怖い 」




重岡くんに逃げられへんように。

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作者名:よもた | 作成日時:2024年1月31日 0時

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