重岡くんは俺が怖い。 (ページ22)

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「 …… のんちゃん！シゲ！」

騒動の後、俺は離れて立っている2人を呼び集める。
このふたりは、ほんとに凄い。たった一言でその場の空気を操れてしまうんだから。人望っていう、俺には無いものを持ってるんや。

「、ありがとうな。ふたりのおかげで、もやもやしてたの無くなった」

「いや、ごめんな神ちゃん……！あんなチャラ男たちの虚言を見抜くことできひんくて、、！」

「ええのよ。その後のんちゃんのおかげで、解決したやろ？」

「神ちゃん、、！」

「いやまぁ、俺の助け舟があったからこその小瀧の活躍やな〜」

「うっさいわ！！否定できひんのがまたムカつく！」

「シゲ、ほんまにありがとうな」

「ええよ別に。そんなことより、後で俺のクラス遊び来てや？」

3人で話せてることに喜びを感じてると、のんちゃんが俺とシゲを見て困惑していた。

「ちょっと待って？いつから二人そんな仲良くなったん？」

「「え？」」

「だって、シゲ呼びやし、神ちゃん呼びやし…… 」

…… そう言えば、のんちゃんにはこの前のこと伝えてないんやった。忘れてた。

「大道具ひとりでやってた時にシゲが来て手伝ってくれて、それで、」

「あー、そこからは内緒やで！！」

「へぇ〜。シゲと神ちゃんが仲良くなったんは嬉しいけど、なんか嫌やわ〜」

「なんでやねん！！！」