今日:57 hit、昨日:85 hit、合計:38,703 hit
小|中|大
- 19 ページ19
.
しばらくの沈黙が痛い。
今、シゲは何を考えてる?どんな顔をしてる?
知りたいけど、知るのが怖くて動くことができない。
沈黙を破ったのはシゲだった。
「 ごめんな 」
あぁ、やっぱり。
別にその言葉を聞きたかったわけじゃない。ただ彼に、好きって伝えたかっただけなのに。
「 …… いや、こっちこそ、 」
「 でも、 」
離れようとしたその時。
逆にシゲの方に抱き寄せられた。
「 俺のこと、どんどん好きになってや。 」
耳元で言われたその言葉は、予想の斜め上を行っていた。どういうことなのか。困惑した俺は、少し離れてシゲの顔を見つめる。
いつも通り微笑んでいるのに、どこか優しくないその表情に目を奪われ、俺は何も口にすることが出来なかった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
317人がお気に入り
317人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:よもた | 作成日時:2024年1月31日 0時