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しばらくの沈黙が痛い。
今、シゲは何を考えてる?どんな顔をしてる?
知りたいけど、知るのが怖くて動くことができない。


沈黙を破ったのはシゲだった。




「 ごめんな 」




あぁ、やっぱり。
別にその言葉を聞きたかったわけじゃない。ただ彼に、好きって伝えたかっただけなのに。




「 …… いや、こっちこそ、 」


「 でも、 」




離れようとしたその時。
逆にシゲの方に抱き寄せられた。




「 俺のこと、どんどん好きになってや。 」




耳元で言われたその言葉は、予想の斜め上を行っていた。どういうことなのか。困惑した俺は、少し離れてシゲの顔を見つめる。

いつも通り微笑んでいるのに、どこか優しくないその表情に目を奪われ、俺は何も口にすることが出来なかった。

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作者名:よもた | 作成日時:2024年1月31日 0時

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