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「 神山さんて、なんであんな怖い格好してたん? 」
「 俺的にはファッションやったんよ。そしたら案外まわりから怖がられててびっくり 」
「 いやあんなん怖いやろ! 笑 」
しばらく一緒に作業してたら驚くほど打ち解けてしまった。好きやけど、今はほんまに友達みたいに接してる。傍から見ても友達やと思う。
「 怖かってんけど、話してみると印象変わるな 」
「 どんな印象やったん? 」
「 とにかく怖いって印象。噂やと、そこらじゅうの不良蹴散らしすぎて、相手いなくなって一般人に手出してたり、テスト白紙で出したり、腰にぶらさがったチェーンで首絞めたり 」
「 なんやそれ!そんなんするわけないって! 」
「 今はするわけないって分かるけど、面識なかった時はほんまにしてると思ってたで 」
「 不良なんか前にしたら怖くて逃げてまうし、テストは満点だって取ったことあるし、チェーンで首絞めなんて絶対にせえへん、、! 」
「 そんな神ちゃんの本当の姿みんなに知ってもらえるとええな 」
「 え? 」
「 ん? 」
俺の聞き間違いやなければ、今 神山さん やなくて 神ちゃん って言った気がするんやけど、、。
気のせい…… いや、ちゃうよな。
「 神ちゃんって…… 言った? 」
「 ……… え、あ、うそごめんなさい!!!神山さんね、神山さん!!あーもう小瀧のせいや、、 」
真っ赤になってそっぽを向く重岡くん。
俺の方が赤くなりそうやねんけど、やめてやほんま。
「 …… 神ちゃん って呼んでくれへん? 」
「 えっ 、ええの? 」
「 やって俺ら、友達やし 」
「 …… そういえばそうやな 笑 」
「 俺も、、 」
「 ん? 」
「 シゲ って、呼んでええ? 」
「 ええに決まってるやん!!神ちゃん! 」
勇気を出して聞いてみると、輝きすぎてる笑顔を向けられた。なんか、今日1日で距離縮まりすぎて逆に冷静になってるんやけど。
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作者名:よもた | 作成日時:2024年1月31日 0時