ご先祖様がついてくる【鬼滅の刃】

#8　藤襲山 ページ8

結論から言うと、7日間生き抜きました。

イェーイ！……なわけあるか。

一番私が驚いてるよ。

だって鬼を斬ろうと身構えてたら縁壱さんが「右側から音がする」とか全部言ってきたもんだからとんでもない速さで時間が流れていったよ。

私の他に三人しか生き残れなかったようだ。

鉱石は流石に自分で選んだ。

あと、鎹烏一羽と隊服貰った！おっも！！

7日間生き抜いたおかげなのか、体は疲弊しきっていた。

なんとか縁壱さんに励まされながら私は家に帰ることができた。

家に帰るなり祖父と父が泣き始め、弟も半泣きになり母は娘が7日間どこにいたのか知らないで困惑状態。

次の日起きたら生き延びたお祝いとして好物を夜食でだしてもらう始末。

母と弟がオドオドしながら私に話しかけてくるからたまったもんじゃない。

いつものように私は縁壱さん指導の元、日の呼吸を使っていた。

これがなぁ〜……大変なのよ〜……

ヒィヒィ言いながら、弱音や暴言も交えつつも私は頑張った。

身長も結構伸びた。やったね！！

岩を刀で斬れるようになったし、屋根まで飛べる跳躍を手に入れた。

恐るべし身体能力。

そんなこんなでいつの間にか刀鍛冶さんが家に来ていた。


『こんにちわ』


スッと無言で日輪刀を差し出された。

私は鞘から刀を抜くと両手でギュッと握りしめた。

すると刀は黒刀になった。

それを見るなり祖父と父は大喜び。


「黒は出世しにくいんだよ」

『だけど、縁壱さんと一緒の色です！嬉しい！』

「……縁壱？……！縁壱零式か！？」

『はへぇ！？わあっ！』


いきなり刀持ってる私の両肩を両手で掴んでいきなり体を揺さぶってきた。


「お前縁壱零式のこと何故知ってる！」

『何ナニなに何ナニ！？！？知らんて！！私は縁壱さんに指導されてここまで来たの！！』

「だから！俺ら刀鍛冶の里にある戦闘用絡操人形、縁壱零式だよ！！どうして知ってる！？お前最終選別突破したばっかだろ！？まだ初任務もしてないのにどうして知ってる！？」

『知らねぇッつってんだろがァこのクソ野郎！！！！』


私は刀を放り投げ刀鍛冶さんを庭にぶん投げてしまった。

バキッと嫌な音がして見れば隣の家との境界の間の柵にまんまとハマってる状態になっていた。


縁壱「……」

『なんで黙るんですかご先祖様！何か言ってください！罵倒でもなんでもいいです！！』

縁壱「……」

『ご先祖様ァ！！！』


私は刀鍛冶さんに謝罪して隣人にも謝罪した。

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