ご先祖様がついてくる【鬼滅の刃】

#50　失われた命 ページ50

屋根を走りながら音の方へ行くとそこには黒髪から白髪に変わる女の鬼がいた。

すると鬼の一撃の振りで建物が半壊した。

悲鳴や血の匂いが辺りからする。

炭治郎が鬼の片足を掴んで斬った。

だけどすぐ回復してしまう。


炭治郎「失われた命は回帰しない。二度と戻らない。なぜ奪う？なぜ命を踏みつけにする？」


目から血を流しながら鬼にそう言い放つ炭治郎の姿は縁壱さんと似ていた。


「ごちゃごちゃ五月蠅いわね。アタシは今鬼なんだから関係ないわよ。鬼は老いない。何も失わない。そして美しく強い鬼は何をしてもいいのよ…！！」

炭治郎「わかった。もういい」

『炭治郎ォ！！』


炭治郎が鬼に突っ込んでいく。

私は刀を構え炭治郎と同じく戦う。

血鬼術を使ってきた。

私は帯を斬る。

すると私と同じように炭治郎も帯を斬った。

……私と同じ型？

炭治郎は日の呼吸を使ってる？

炭次郎と前、会話したときは水の呼吸を教わったと言っていたがこれは──……

考えても仕方ない。

頸を斬らない限り私達に勝利はない。

私達が帯を斬り、炭治郎を前に行かせる。

炭治郎が鬼の頸を斬った。

だけど柔らかすぎて斬れなかった。

ならばもう一度──


縁壱「よすんだ」


いつのまにか隣にいた縁壱さんがそう言った。


縁壱「あの少年は命の限界を超えようとしている」


炭治郎が鬼に再度斬りかかって行く。


『息しろ炭治郎ー！！』


私の声が聞こえたのかはわからない。

だけど炭治郎は鬼の前に倒れた。

やばいやばいやばい。殺される。

私は杏寿郎との稽古のとき、杏寿郎が使った型を繰り出した。


『炎の呼吸 奥義 玖ノ型 煉獄』


私は鬼に猛進した。

勝負は一瞬で決まり、私は鬼の頸をはねた。

頸を斬る直前、ねずこちゃんが現れ鬼の頭を蹴っ飛ばした。

だけど頸を斬ったのに頭が再生していく。

上弦陸は頭を再生しながら、威嚇しながら私とねずこちゃんを見る。


「アンタ…！！そうアンタ、アンタなのね。あのお方が言っていたのはアンタなのね」


もう口まで再生してる。

炭治郎が咳き込みながら倒れた。


「アンタなのね、日の呼吸は…！！」

『五月蠅い、黙れ不細工。今それは必要ない』


やはり、巌勝さんが私と会った情報が共有されていたか。

ということは鬼どもは日の呼吸の使い手を全滅させる気だ。

私を本格的に殺す気だ。


『ねずこちゃん、行くよ』


私は刀を構えた。


*


1000人突破ありがとうございます。

続編に移行します。

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