ご先祖様がついてくる【鬼滅の刃】

#48　荻本屋 ページ48

炭治郎……いや、炭子は就職が決定した。

私、どこにも行きたくないんだけど……

嫌だなぁ、と思いながら歩いていると花魁道中を生で見た。

綺麗だなぁ、と思っていたら宇髄に肩を叩かれた。

振り向くとおばさんが私と伊之助を見ていた。


「ちょいと旦那。この子うちで引き取らせて貰うよ。いいかい？「荻本屋」の遣手…アタシの目に狂いはないのさ」

宇髄「"荻本屋"さん！そりゃありがたい」

『え？』

「べっぴんさんじゃないか。ほな、行こうか」


宇髄は笑顔で私と伊之助……猪子を荻本屋のおばさんに預けた。

おいおいおいおい！ちょっと待てよ！！

こんな雑なやり方あるか？嘘だろ。

私と伊之助は荻本屋に潜入捜査することになった。

おばさんは伊之助の化粧を落として売れっ子にさせようと考えているようだ。

伊之助よく見ると顔整ってて女の子みたいだな。

お母さんの血が濃いんだろうな。

私はというと、白粉を落とされて右額の痣を見られておばさんはガッカリしていたが、私は黙っていると美人だからお客が来たときの挨拶番をやれと言われた。

他にも料理を運べや掃除をしてくれと言われたので何も言わず淡々とこなす。

すると伊之助が手招きしてきたのでついていくとそこには二人の女性が話していた。


「まきをさん大丈夫かしらね。部屋に閉じ籠もって出て来ないけど」


！まきをって、宇髄さんの嫁さんだ。


「私今ご飯持って行ってあげたのよ。とりあえず部屋の前に置いてきたけどさ」


伊之助は喋ると男だとすぐわかってしまうからどうしようと考えていたら伊之助が「お前はあいつらの注意を引け」と手で合図してきた。

私は頷くと女性二人のところに行く。


『すみません、新入りなので物の配置や部屋の間取りがわからないので教えてもらってもいいでしょうか』


困ったようにそう言うと二人は頷いてくれた。

二人の注意を引いてる間に伊之助、頼むよ。

暫く二人と話していたらドタバタと走る音が響いてきた。

伊之助が廊下を全力疾走している。

伊之助が階段を降りてゆく。

私も行こうとしたが騒がしい声が伊之助が来た方向からするので行くと、そこには男性が倒れていた。

伊之助に顔面を殴りて昏倒してるようだ。

その男性の手当てをしてから伊之助を探しに行った。

すると伊之助は「俺らのところに鬼がいる」の一点張りだった。

逃げられ隠れられたことに腹が立っているようなので握り飯を伊之助にあげた。

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