ご先祖様がついてくる【鬼滅の刃】

#20　実弥とゲスメガネ ページ20

新しい隊服が届いた。

前のやつは戦闘中に破けてしまったので嬉しい。

だけど新しい隊服を貰って着たのはいいものの、なぜか胸元が開いているのだ。

これは正装、これは正装と自分を騙しながら私は任務をしていた。

縁壱さんは胸元が開いているので顔見て話してくれない。

煉獄さんの家の場所を教えてもらったはいいものの、任務があるので中々いけない。

煉獄さんは「いつでも待ってる！」と言ってくれた。優しい。

今日も街頭がない畑のとこで鬼を斬った。

隠が来たので藤の家か蝶屋敷に戻ろうとしたらメガネをかけた隠に呼び止められた。


「寸法を測っていいですか？貴方が苦しくない隊服を作りますので」

『あ、わかりました。よろしくお願いします。隊服作って下さりありがとうございます』


すると隠の人が手首を触った。

二の腕はこれぐらい、と言って次は太もも、次は肩、次は胸に行こうとした時。


「何してんだこのゲスメガネエェェェ！！！」


夜だというのに煉獄さん以上の大声を上げる男性が走ってきた。


「テメェまたセクハラしてんなあァァ！？いい度胸してんじゃァねぇかァ！！！」

「ヒイィィィ！！！」


すると隠の人は大慌てで走って逃げていった。


縁壱「セクハラとは？」

「テメェもテメェだ！！なんで身体触られてんのに拒絶しねぇんだよッ！！」


え？なんで私怒られてんの？

ズカズカと目がヤバい人がこっち来た。

顔や腕が傷だらけのヤバい人が。


『いや、隠の人は隊服作ってくださってるので一人一人に合った服作りって大変だから手伝ってあげようと』

「馬鹿かテメェ！！！！」


手刀が頭に落ちた。


『イタッ！？なんでぇ！？』

「いいかァ、あれは変 態って部類だ」

『へんっ……！？』

「テメェは今、嫌なことされそうになったんだよ。わかるかァ？」

『え？そうなんですか？助けてくれてありがとうございます』


私がそういうと機嫌を良くしたのか舌打ちした。なぜ？！


「次あの野郎を見たらぶっ飛ばせ」

『あ、はい』

「ったく……」


ブツブツ言いながらその人はどこかに行ってしまった。


縁壱「大事には至らなかったようだな」

『はい……だけどあの人の名前、聞くの忘れてしまいました』

縁壱「会えることを願おう」

『はい……』


次の日、胸元が閉じられる隊服を支給された。

しのぶさんにその話をしたらなぜか笑われた。

不死川実弥という人が助けてくれたらしい。

お礼を言えるのはいつになるやら。

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