ご先祖様がついてくる【鬼滅の刃】

#24　炎柱と稽古 ページ24

千寿郎君と友達になった。

とっても可愛い。頭ナデナデしたい。


煉獄「父上！ただいま戻りました！」

千寿郎「兄上が帰ってきましたね」

『そうだね』


廊下を歩く音が近づいて来るので二人で立ち上がり襖を開けた。


煉獄「千寿郎！客人がいるのか！」

千寿郎「はい、東Aさんです」

『こんにちは、煉獄さん』

煉獄「よもや、来ていたとは！」


こうして二人を見ると炎柱の血筋濃すぎない？

二人が同じ顔に見える。


煉獄「早速稽古をしよう！」

『え！？お疲れなのでは』

煉獄「大丈夫だ！心配無用！」

千寿郎「なら、木刀を持ってきますね」


そう言うと千寿郎君は木刀を持ってきてくれた。

私は煉獄さんに連れられ庭にいる。

二人して木刀を持って対面している。


『縁壱さん、どうしましょう』


まさか煉獄さんが帰ってきて早々稽古をするなんて知ってない。

というか柱ってめっちゃ大変って聞いてるから本当に私に稽古をつけてくれるとは思ってなかった。


縁壱「ふぁいとだ」


なにがふぁいとですかご先祖様！！

というかふぁいとなんて言葉、どこで知り得たんですか！？


『ま、待ってください！私初めて柱の人と稽古するんですけど手加減って』

煉獄「手加減は無用だ！全力で来い！」

『全力で来られたら死にます！地面に頭からめり込みます！』

煉獄「炎の呼吸 壱ノ型」

縁壱「来るぞ」

煉獄「不知火」


もの凄い勢いで突撃してきた煉獄さんの技を私は受け止める。

待って、これが柱？

嘘だろッ……


千寿郎「二人とも頑張ってください！」


私は技を出して煉獄さんから距離を取り、木刀を構える。

煉獄さんがなんの型を出すのかもわからない。

そういえば、鬼には血鬼術を使うものがいる。

となれば刀を使う鬼がいるかもしれない。


煉獄「炎の呼吸 弐ノ型 昇り炎天」

『日の呼吸──碧羅の天』


煉獄さんが木刀を下から上に向けて振った。

私は円を描く刃のように木刀を振った。

木刀が音を立てる。


煉獄「よもや、これ程とは！」

縁壱「A、闘気を無くすのだ」

『(喋るだけの余裕がねぇ！そうだった！殺意とかを無くすんだ！すっかり忘れてた！)』


縁壱さんの言葉に我に返る。

闘気を無くして戦えると次の段階にいけるんだ。

私はもう一度煉獄さんから距離を取った。

人形のような、植物のような、何も感じないモノになるんだ。

私は呼吸を整えた。

そして落ち着いた瞳で煉獄さんを見る。

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