#21 闇柱 ページ21
ようやく思い出した。
私の師範の名前。
どうして思い出せなかったんだろう。
だけど涙が出てきて泣いてしまった。
首を切られる──でももういい。
私は鬼になり人を殺して食べた。
取り返しのつかないことをした。
殺してくれ、と思い杏寿郎を見ると私の前にしゃがんで視線を合わせてきた。
杏寿郎「君の師範を殺したのは誰だ?」
わからない。
鬼の誰かが殺したというのはわかるが、私は師範を殺した鬼を見つけることはできなかった。
だけど杏寿郎の言葉を聞いてはっきりした。
額に痣がある少年が言う。
「鬼舞辻……無惨」
あのお方が?
あのお方が、師範を殺したの?
なんで気づかなかったの?
あぁ……私は馬鹿だ。
師範を殺したあのお方の支配下になってるなんて。
涙を拭いて鬼狩りたちを睨んだ。
『こっちだ。ついてこい』
私は刀をしまい襖を開けて走る。
その後を鬼狩り三人がついてくる。
──許さない。
*杏寿郎サイド
Aが走っていく。
俺は富岡と竈門少年を起こし、Aの後に続きながらAの過去の話をした。
かいつまんで説明していたら竈門少年は目に涙をためていた。
炭治郎「鬼になって人を食べても、Aさんは師範の仇討ちに行こうと、しかも、あの鬼舞辻無惨相手に」
富岡「あの鬼は、信用していいのか。だが、鬼だぞ?」
杏寿郎「大丈夫だろう!なにせ、鬼舞辻の場所に案内してくれているからな!」
途中、他の柱や鬼殺隊とも合流した。
Aに斬りかかろうとしたので事の経緯を説明した。
上弦が倒され、鬼舞辻が現れた。
無限城ではなく、外に出れた。
鬼舞辻「貴様、どういうつもりだ……まさか私に楯突くのか」
『……あなたが私の師範を殺したのか?』
鬼舞辻「なんの話だ?」
『師範を殺したのか?!』
鬼舞辻「青い彼岸花の捜索に邪魔だったからな」
Aが刀をぬいた。
【惡鬼滅殺】と彫られた刀。
それを合図に柱全員が構える。
『私は元闇柱夕闇A!今からお前の首を狩る!!』
杏寿郎「よくぞいった!!」
刀を握り、鬼舞辻無惨に斬りかかる。
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アリス - 19話の冨が富になっています (2020年3月14日 19時) (レス) id: 935c4787f5 (このIDを非表示/違反報告)
かのん - 冨岡さんの漢字違いますよ (2020年3月3日 16時) (レス) id: 828a7545ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:名無し61903号 | 作成日時:2020年2月3日 0時