太陽の下、歩けたよ！【鬼滅の刃】 (ページ18)

今日:3 hit、昨日:4 hit、合計:22,157 hit

#18　よもやページ18

なにやら騒がしくなってきた。

鬼狩りがいるのだろう。

部屋の中央で仁王立ちしながら私はボーッと考える。

……あのお方が死んだら私も死ぬのだろうか。

『……死んでも、後悔はない……』

なぜだろう。

不思議と死ぬのが怖くなくなっていた。

とりあえず鬼殺隊を探すとするか。

そう思い襖を開けて歩いていくと鬼殺隊の女の子がいた。

刀を握って私を睨んできた。

すると何も言わずに斬りかかってきた。

危ないなぁ。

避けて避けて、刀を折った。

女の子はそれでも怯まない。

人間の頃の私みたい。

女の子に言う。

『柱もいるのか？』

女の子は答えない。

否定もしないということはいるということか。

私は女の子を置いて別の部屋に行った。

猗窩座と童磨が倒された。

何人もの鬼殺隊の刀を追って、殺さずにして私は襖を開けていく。

──その時、誰かが私に斬りかかってきた。

床を蹴って距離をあけたら「よもや！」と声がした。

声がしたほうを向くと刀を向ける男の姿。

その姿は前に会ったことがある人間だった。

『炎柱……煉獄杏寿郎』

杏寿郎「そうだ、俺は煉獄杏寿郎！！覚えていたとは！」

『覚えてるさ──闇の呼吸、弐の型』

杏寿郎「炎の呼吸、壱の型」

刀をぬいて斬りかかる。

杏寿郎「君は元鬼殺隊の闇柱、夕闇Aだろう！」

なんで私ことを知ってるの？

『どうしてそれを……』

杏寿郎「やはり君だったか！父上が柱のとき、君も柱だった。そうだろう！」

『……し、知らない！知らない！！』

杏寿郎「ではなぜあのとき俺に向かって父上の名前を言ったのだ？君は優秀な柱だと父上から聞いた！十二鬼月を二体も倒したとな！何故鬼になってしまったのだ？！そしてこれは俺の興味心だが、そっちの刀はなんだ？」

『うるさい！黙れ！！血鬼術──』

敵対心を持ちながらも話しかけてくる杏寿郎に私は困惑しながら刀を向ける。

なんでこんなに話しかけてくるんだ？

私に何か思い出してほしいのか？

杏寿郎「夕闇A！！」

『黙れッ！！』

杏寿郎「いいや俺は黙らない！そんな体じゃ稽古をつけれないぞ！」

──は？

え……なんのこと？

こいつ、鬼に向かって何言ってんの？

対角線上にいる杏寿郎を見ながら私は言う。

『お前は私のことを知っているのか？』

杏寿郎「ようやく俺の話を聞く気になったな！」

呼吸を落ち着かせる杏寿郎。

私は眉間にシワを寄せた。

*

誰だっけ？