【実況者】君の××をちょうだい (ページ11)

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我慢とクッキーページ11

小さな言い争いも食器も洗い終わった。

フジが口を開く。

フジ「今日は何する？」

キヨ「ん？何する？」

『二人は何したい？』

フジ「粘土とかこねてたい」

キヨ「サッカー」

『うん……』

なんて言えばいいかわからないよ。

フジ「いや、あの、あのね！一人遊びもいいけど、俺はAと遊びたいの！ほら、キヨ！キヨだってずっとAと遊ぶの我慢してたんでしょ！」

キヨ「してたに決まってんだろ！……あ」

フジ「……A、今日も明日も遊んでくれる？」

フジの問に私は、

『良いよ』

そう言った。

フジとキヨは顔を明るくさせて喜んだ。

フジ「でも、何しようか」

『クッキーとか、作ったり？』

キヨ「お！良いね〜」

フジ「その反応……キヨも手伝うよね？」

キヨ「ん……まあな」

『じゃあ、クッキー作ろっか』

私は椅子から立ち上がると、材料を確認するため冷蔵庫に向かった。

フジ「確か、全部揃ってると思うよ」

フジの言う通り、材料は全部揃っていた。

キヨ「クッキーか……なぁんか喉乾くな」

フジ「じゃあ紅茶でも作る？」

キヨ「いや、俺綾鷹でいい」

フジ「そういえばキヨ、紅茶飲めないん」

キヨ「うっせっ！早くクッキー作ろうぜ！」

フジ「はいはい、わかりましたよ」

二人は椅子から立ち上がると、私がいるところまで来た。

そして。

フジ「エプロンってこれでいい？」

白黒のエプロンをフジから渡された。

『うん』

キヨ「ボウルはどこだ？」

フジ「そっち」

〜*〜*〜*〜

キヨ「あっ！こぼした！」

フジ「キヨもこぼしたじゃん！」

『ほら、拭くから』

〜*〜*〜*〜

『レンジの温度、何度くらいにすればいい？』

キヨ「テキトー」

フジ「170度くらいかな」

『わかった』

〜*〜*〜*〜

キヨ「ん〜まだ生だな」

フジ「あー！！つまみ食いすんなよ！」

『ほんとだ。もうちょっと焼こっか』

フジ「Aも！？」

〜*〜*〜*〜

フジ「紅茶は、どうしよっかな」

キヨ「フジ、確かレモンティー飲めるっけ？」

フジ「飲めるよ。Aは？」

『飲めるよ』

キヨ「なら、レモンティーだな」

フジ「シナモンスティックもつける？」

キヨ「A、たべるか？」

『食べるよ』