【実況者】君の××をちょうだい (ページ1)

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夢と森ページ1

女の子が泣いている。

壊れた人形を抱きしめながら。

『ママあ"ぁ〜！』

そこへ、母親がやって来た。

「あら、壊れちゃったのね。ママが直してあげるから、こっちの人形さんで遊んでなさい」

母親の手には二体の人形が。

女の子は涙を拭いながら、二体の人形を受け取った。

「もう壊しちゃダメよ」

『うん……！』

女の子は笑顔になって、人形と遊び始めた。

母親は人形を直しに行った。

女の子はずっと、二体の人形と遊んでいた。

「……さん………お客さん！」

私は我に返り、起き上がった。

夢……？

ガタゴトと車が揺れている。

その車の中で、私は眠っていた。

目を擦りながら、運転手に話しかける。

『ど、どうしました？』

「もうすぐで着きますよ」

『わかりました。ありがとうございます』

今この車は、森の中を進んでいる。

なぜかというと、両親が死んだからだ。

父親は数年前に他界。

母親は二週間前に他界した。

私は幼い頃、両親に森の中の洋館で育てられた。

今、その洋館には誰もいない。

私はあと一ヶ月で二十歳になる。

二十歳になったら、その洋館を受け継いで良いと母親から言われた。

幼い頃にその洋館で育てられた記憶はないけど、どこか懐かしい感じがする。

四、五歳位の時の記憶。

覚えてる人もいれば覚えてない人もいる。

私は後者だ。

だけど、懐かしい感じがする。

車はもうすでに道路ではないとこを進んでいる。

運転手も少し焦ってる。

運転手にとっては帰り道が心配なだけ。

私は洋館で一人で一ヶ月間過ごすのか。

それが心配だった。

でも、その心配はない。

どうやら若い執事を二人雇ったとのこと。

一体どんな人なんだろうな。

優しいのかな。

厳しいのかな。

会ってみないとわからないよね。

車がゆっくりと止まった。

「着きましたよ」

車の窓から外を見ると、そこには巨大な洋館。

こんなとこで私は幼少期過ごしたのかな。

私は車から降りる。

運転手にお金とお礼を言った。

車は去っていった。

『さてと……ここが住んでいた家なのか』

私は洋館の扉の前に行き、チャイムを鳴らそうとした。

その時。

「おいで……おいで」

「この森のもっと奥深くまで」

どこからか声が聞こえた。

妖艶のように響く声が。

私は後ろを振り返った。

そこには、男性が二人立っていた。