鬼舞辻無惨の親友は生き返る【鬼滅の刃】

#50　千載一遇のチャンスはここに使うものではない ページ50

小さい木刀を振っていたら教祖様に呼ばれた。


「鍛錬してる桜には特別に菓子をあげよう」

『太らせようったってそうはいかねぇぞ！』


木刀向けたら両手を左右に振って全力で違うと意思表示をしてくる教祖様。


「なんで俺こんなに嫌われてるの？！ほら琥珀糖だよ」

『いやそれ私が作ったやつ！』

「乾燥は終わっただろ？一つ食べたけど美味しかったから桜にもたべ」

『つまみ食いは許さん！！』


木刀投げたら教祖様の左側の壁に突き刺さってしまった。

やべぇ、怒られる。


「あはは、元気がいいね。みんなに内緒にしてあげるからこっち来てよ」


私は渋々教祖様の部屋に行くことにした。

菓子を食べながら話していたら教祖様はこう言った。


「何のために鍛えてるの？」

『ん？んー…わかんない』

「こういうときだけ子供になるのは卑怯だよ。桜は両親を守るために鍛えてるの？」

『…知らない』


私がさっきやってたのは縁壱の日の呼吸と巌勝の月の呼吸のモノマネだ。

私は花の呼吸だが、子供体型の私にはまだキツイようだ。

というか、日の呼吸って息が続かないんだけど。

縁壱は汗一つかかずに日の呼吸を使いながら鬼斬ってたんだよね？

縁壱すげぇな……姉上は縁壱が立派に育ってくれて嬉しいよ。


「知らないじゃ解らないな。やりたいこととか？もしくは叶えたい夢とかあるかい？」

『極楽ないって言ってる貴方が何言ってるんですか』

「しっー！しっー！」

『言いふらしはしませんよ。そんなことして意味無いですから』

「桜、好きだよ」

『警察のお縄についてこい。悪党、御用じゃ！』


ツッコミ入れてはぁと息をついたら教祖様はまだ何か言ってきた。


『今度は何ですか？』

「実はね……最近、人が失踪する事件が起こってるんだ。野犬にでも食われたような残骸とかあるから外出るときは桜も気をつけてね」


およよ？それは鬼ではないか！？

これは千載一遇のチャンス！！

無惨くんに会えるのでは！？


『あいつの顔面にパンチ食らわしてやる！！』

「桜！どこいくんだい！？」

『鬼ぶっ殺してくる！！』

「今昼だよ！？」

『構うもんか！！』


私がさっきの小さい木刀を持って外門に走っていたら買い物に行っていた両親に掴まって暫く外出禁止令が出された。

【運】って【悪運】じゃねぇかよ！！

ガチャガチャシステムやめろよなあ！！


*
作者です。
脳内で完結まで行ったので進みます。
それではどうぞ、また来世で。

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