#38 酒と賭け事やめろやめろ ページ38
季節は巡って鬼狩りは全盛期となった。
痣者が増え、人は鬼のように強くなり戦えることができている。
私に痣はでなかった。そもそも、痣ができるようになりたいとは思っていない。
酒を飲みながら皆で「このままの勢いで鬼舞辻無惨を討つことができるのではないか」という話をしている。
縁壱と巌勝は外で鍛錬の最中だ。
襖を開けているから顔を外に向けたら二人の姿は見えるので、私は酒を飲むのをやめて二人を見ていた。
岩柱「お二人はとても素晴らしい剣技の持ち主ですな」
『当然だろう。私が育てたからな』
煉獄「前の大黒柱は雅殿だったが、今では継国姉弟三人が大黒柱だ!」
風柱「気に食わねぇなぁ」
鳴柱「こないだ巌勝殿に負けたお前が何を言う」
水柱「あの二人は酒を呑まないのか?」
煉獄「そもそも来てくれないだろう!賭けでもするか?」
鳴柱「賭けなら何を賭けるのだ?酒か?」
『人の弟を賭け事の材料に使うとはお前ら死にたいみたいだなァ?』
最近奥さんと揉め事起こした鳴柱の胸ぐら掴んで持ち上げると「ヒイ!」という声が上がった。
皆からなだめられたので手を離す。
『…で?酒を賭けるというのか?』
風柱「俺は酒瓶一本」
『懐が狭い男だな』
風柱「なんだとォ!?だったら貯蔵してある酒を全部賭けたっていいぞ!二人はあと二十分もすればやめるだろ!」
鳴柱「自分はあと十分に賭ける」
岩柱「半刻程だろうか…」
そのあとの皆は十分以上かかるとか言い出した。
私は含み笑いをしながら皆を見る。
『私は二人が五秒も経たずにやってくると賭けよう。勝ったらその酒全て、根こそぎもらうからな』
私は懐から幼い頃の巌勝が作ってれた竹の笛を取り出した。
それを見るなり皆青ざめる。
煉獄「雅殿!その笛はまさか──!」
風柱「おい止めろ!!こっちは貯蔵してある酒全部賭けてんだよ!!」
鳴柱「やめてくれ!!」
私は笛に口付けた。そして──
*
☆空気は読まないの──!
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スイレン(プロフ) - この作品大好きです!続きめっちゃ楽しみです!更新頑張ってください! (2020年6月5日 22時) (レス) id: 712cc87224 (このIDを非表示/違反報告)
弍神 - うおおおおおおお!こんなにもいい作品があったとは!ありがとうございまs(((続きも頑張ってください! (2020年6月4日 23時) (レス) id: ea6df43fbb (このIDを非表示/違反報告)
きょうちゃん - めちゃめちゃ面白かったです!!続き楽しみにしてます!!更新頑張ってください!! (2020年6月4日 16時) (レス) id: 69a8ce92b1 (このIDを非表示/違反報告)
ふりこ(プロフ) - これすごい面白い!気が狂いそうになるのも分かります!(笑) (2020年6月4日 16時) (レス) id: ae6073fefe (このIDを非表示/違反報告)
綾鷹(プロフ) - 毎度のように続きが気になって狂いそうです。笑笑 (2020年5月23日 13時) (レス) id: 9dc1f8537e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:名無し61903号 | 作成日時:2020年5月16日 6時