第37章 ページ37
「うん。ごめん。」
「今回だけだからな」
「うん、、、頑張って思い出すね。」
思い出したら私はどうなってしまうのだろうか。
でも、少しでも思い出してこの温かな空間にいたいと思ってしまう。
「Aちゃん、かっちゃん。おばさんが呼んでる、、、あ、ごめん。」
出久くんが部屋の扉を開ける。
「みんじゃねぇよ！クソデク！」
「あ、まって大丈夫だから！行こう勝己くん。」
「はい。あんたたちここで川の字ね。」
「ゲ、まじかよ。」
「まじよ。昔みたいにお泊りするんでしょ？」
「勝己くんの部屋じゃないんですか？」
「最初はそうしてたけどベットの取り合いであなたたち喧嘩するんだもん。
こうなるよね。」
「なるほど。」
どうやら私たち3人はリビングで川の字になって寝るらしい。
「じゃあ、さっそく寝ますか。どこで寝たらいい？」
「Aちゃん真ん中の方がいいんじゃない。」
「おっけー。じゃあここで寝ます。なんか楽しいね。」
「え？」
「寮生活もだけどあそこ出てからこんなみんなで寝るみたいなのなかったからはじめてことばっかりで楽しい。」
「Aちゃん、、、」
「あ、明日はゲーセン行かない？UFOキャッチャーでなんかとってプリクラ撮ってあとカラオケも！
ドラマとかネットでしかみたことないからさ、学生の放課後って感じで楽しそう！」
出久くんは目に涙を浮かべながら私に抱きついてきた。
「うん、うん。明日はAちゃんのやりたいことしよう。」
「何泣いてんのー。」
そう言って私は出久くんのほっぺを引っ張った。
出久くんは一瞬びっくりしながらさらに目に涙を浮かべた。
「え、どうしたの？痛かった？」
「ううん。Aちゃんが昔僕によくしてくれた仕草だったから。」
「そうなんだ。早く思い出したいな。そしたらきっと一層楽しいでしょ。」
「うん！」
「おい、A。あんまデクにひっつくな。」
「ダメなの？」
「Aちゃんこれはさっきの仕草の後に決まってかっちゃんが言うセリフなんだ。」
「え、そうなの？」
「嫉妬してるんだよ。きっと。」
「うるせー！ちげぇよ！」
「嘘だ。僕とかっちゃんでどっちがAちゃんと結婚するかって喧嘩したことあるもん。」
出久くんが私を背中からぎゅっと抱きしめた。
「オマエAに近づくんじゃねぇよ！」
勝己くんはそう言って私と出久くんを無理矢理ひっぺがえして私を抱き寄せた。
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lokiloki - こちらの作品をとても気に入ったのでプレイリストに載せさせてもらいます ※自分の作品を消したい場合はお手数をかけますがプレイリストの 【おもしろ度を投票】の上にある 【リストから削除】からやるか、プレイリストのコメントから作者に言ってください (11月10日 19時) (
レス) id: 7de4ffbd52 (このIDを非表示/違反報告)
あの - 最初はどうなる!?って思ったけど今はほんわかしてますね！応援してます！ (2021年10月29日 20時) (レス) @page24 id: 347eae7089 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あーちゃん | 作成日時：2021年8月17日 12時
