第14章 ページ14
「起きてください。Aちゃんは寝顔もかあいいね。」
そんな声が聞こえて顔に息を吹きかけられた。ゾワゾワっとして起きたら目の前にトガヒミコちゃんがいた。
「なに？」
「弔くんから許可をもらってAちゃんを起こしに来たんです。」
なんで、弔さんがこの子を？
「どいてもらえますか？歯を磨きたいので。」
「やだなぁ、さっきまでちゅうちゅうした中じゃないですかー
さっきみたいにタメ口で話してください。」
「ちゅうちゅうって何？」
トガヒミコちゃんは自身の手首をトントンとたたいた。
私は自分の手首をみて絶句した。手首から血が出てるのだ。
やばい。弔さんに怒られる。
私は急いで個性を使ってその数だけ元に戻した。
「わぁ、個性だ！なんの個性なの？」
トガヒミコちゃんは私を友達だと思っているのかタメ口で今度は話しかけてきた。
「逆再生の個性。だから次こんなことしたらあんたのこと赤ちゃんに戻してやるから。」
そう言って私は彼女をキッと睨んだ。
その時扉が少し開いていて拘束されている爆豪くんと目があった。
爆豪くんはまた驚いた顔をしていた。
そうだ。昨日説得できずにそのまま疲れてベットで寝てしまったんだ。
弔さん怒ってるのかな。だからトガヒミコちゃんが私を起こしにきたのかも。
私はブツブツと何か言っているトガヒミコちゃんを置いて扉の外にでた。
「弔さん、怒ってるんですか？私が説得できなかったから。」
「そんなことで怒るわけないだろ。やっぱり俺も一緒にいればよかった。」
「そんなに頼らなかった？」
「いや、一緒に寝れなかったからな。」
そんなことで拗ねてんのか。と私は思ったしヴィラン連合のみんなの顔も驚いたような呆れたような顔だった。
爆豪くんは驚きながらも悲しそうだった。
「それより、服着替えてこいよ。一緒にコイツ説得しよう。」
え？説得は午後からのはず、、、そう思って時計をみると13時でそんなに長く寝るの久しぶりかもしれないと思った。
「じゃあまずは私からですね。」
とトガヒミコちゃんから順番に説得をしていった。まともに説得できてる人はあんまりいなかったけどまぁこのメンツだし仕方ない。
そして私の番がまわってきた。
私はまたあの質問をすることにした。
「どうしてヒーローになろうと思ったの？」
彼は重い口を開けこう言った。
「オールマイトに憧れたから。約束しただろ。忘れたんかよ。A」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 250人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
lokiloki - こちらの作品をとても気に入ったのでプレイリストに載せさせてもらいます ※自分の作品を消したい場合はお手数をかけますがプレイリストの 【おもしろ度を投票】の上にある 【リストから削除】からやるか、プレイリストのコメントから作者に言ってください (11月10日 19時) (
レス) id: 7de4ffbd52 (このIDを非表示/違反報告)
あの - 最初はどうなる!?って思ったけど今はほんわかしてますね！応援してます！ (2021年10月29日 20時) (レス) @page24 id: 347eae7089 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あーちゃん | 作成日時：2021年8月17日 12時
