第1章 ページ1
これは11年前私が5歳の時の話だ。私の記憶の始まりは真っ暗な部屋からだった。
その部屋には少しだけ周りを確認できるような明るさの部分があってそこには大柄のスーツの上にマスクを被った少し不気味な男がいた。
「ああ、ようやく目覚めたんだね」
男は私の方を向いてそう言った。
「あの、ここは、、、」
「ここは僕の部屋だよ。君自分の名前はわかる？」
名前、、、名前、、、なんだっけ？
この前まで言えてたはずなのに、あれ、お父さんとお母さんどんな顔だっけ？家はどこ？友達は？
私、だれ？
「君はAだ。ヒーローに襲われているところを僕が助けたんだよ。ああ、泣かないで。君を泣かせたいわけじゃない。」
男は私の涙を拭ってくれた。私はいつのまにか泣いていたみたいだ。
「そうだ。僕が家族になってあげよう。」
「え、いいの？」
思えば私は急に孤独になったようで寂しかったのだろう。男の提案がとても嬉しかった。
「いいよ。だから、僕のことはお父さんだと思ってくれたらいい。」
「うん。ありがとう！お父さん！」
「お父さんの言うことは聞いてくれるね？」
「うん。」
「僕は君にこれからある男の花嫁になってほしいんだ。」
「花嫁？お嫁さん！？やったー。」
(私大きくなったら〇〇のお嫁さんになる！)
この時私は無くなったはずの記憶がフラッシュバックした。これ以来フラッシュバックなんて全然ないけど。
「それから君は今、無個性だ。僕が新しい個性をプレゼントしてあげる。そこの台に寝て。」
お父さんの言う通りに暗い部屋にポツンとある台に寝転がった。
「大丈夫。すぐ済むからね。」
お父さんが私に手を伸ばした。瞬間、激痛に襲われ胸が苦しくなった。
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lokiloki - こちらの作品をとても気に入ったのでプレイリストに載せさせてもらいます ※自分の作品を消したい場合はお手数をかけますがプレイリストの 【おもしろ度を投票】の上にある 【リストから削除】からやるか、プレイリストのコメントから作者に言ってください (11月10日 19時) (
レス) id: 7de4ffbd52 (このIDを非表示/違反報告)
あの - 最初はどうなる!?って思ったけど今はほんわかしてますね！応援してます！ (2021年10月29日 20時) (レス) @page24 id: 347eae7089 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あーちゃん | 作成日時：2021年8月17日 12時
